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中国メーカー 仏プジョーに出資

2014年02月21日

【新唐人2014年02月21日ニュース】フランスの自動車大手プジョー・シトロエングループ、PSAは19日、中国の東風汽車とフランス政府が主要株主となることを発表しました。総額30億ユーロの増資が実施される見込みです。

 

PSAによると、この出資はこの先10年の市場開拓、特に中国および東南アジア市場の開拓に役立つもので、年間4億ユーロと推測されています。出資策略から見ても、高額な利息が減ることからグループのヨーロッパでの経営を助けることが期待できます。

 

PSAのヨーロッパでの規模はフックス(FUCHS)に次ぎ、全世界の従業員は20万人。しかしヨーロッパでのシェアはフックスとルノーの競争に直面しているうえ、金融危機の影響も受けています。ヨーロッパ市場外でのリスク分散が重要な戦略ポイントになると思われます。

 

しかし、PSA労働組合員は18日、ポワシー工場の従業員は東風の出資を受けることに対し不安を感じていると示しました。同社は昨年8月にオルネー工場の閉鎖を発表したことと、3000人のリストラ計画が従業員らの不安を募らせています。

 

アナリストは、東風汽車の出資は確かにPSAにある程度の時間を与えることが出来るが、やはり30億ユーロの赤字、および2012年の50億ユーロの損失問題を根本的に解決するすべはないと分析しています。

 

今回の出資発表後、プジョーはパリで株価が4%上昇しました。一方、東風汽車は香港証券取引所で株価が1%以上下落しています。この他PSAは、ルノーの№2であるカルロス・タバレス氏が3月末にフィリップ・ヴァリン氏に代わり、最高経営責任者(CEO)に就任します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/02/20/atext1065669.html (中国語)

(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/工)

 

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