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【禁聞】中国が直面するがんの危機

2014年04月20日

【新唐人2014年4月20日付ニュース】中国大陸の環境汚染は悪化を続け、「がん村」も次々に誕生しています。最近、国際的な医学雑誌「ランセット」に、「中国は今、がんがもたらす巨大な損害に直面している」という文章が載りました。がんは中国ですでに、心臓病に次ぐ死因の第2位になりましたが、がんの6割は喫煙、水汚染、大気汚染などと関係しています。

 

イギリスの有名な医学雑誌「ランセット」の4月11号に掲載された報告書で、世界40カ国以上のがん専門家が「中国は今、がんがもたらす巨大な経済および人的な損害に直面している」と警告しました。

 

報告書によると、中国では死者の5人に1人ががんで死亡し、死因では心臓病に次いで、2位となっています。がんのうち、6割は喫煙、水汚染、大気汚染などが原因です。

 

報告書で中国の部分を担当した、ハーバード大学医学大学院のポール•ゴス教授は、中国のがん患者が多い主な原因は、医療資源の不足、合理性に欠けた分配、および国民の病気に対する誤解だと述べています。

 

北京の民間衛生組織 益仁平センターの責任者 陸軍さん

「まず公的医療費の不足です。ここ数年 当局は医療で金を稼いでおり、公的資金がまったく足りていません」

 

イギリスのBBCによると、中国の公的医療費は国民収入の5.1パーセントで、EU各国の半分に過ぎません。がんに使われるのは、わずか0.1パーセントで、しかも中国でがん治療はほとんど自費です。

 

北京の民間衛生組織 益仁平センターの責任者 陸軍さん

「ある調査によると公的医療費の8割は党や政府の幹部に使われ、市民には2割しか使われていません」

 

北京の民間衛生組織、益仁平センターの責任者、陸軍さんは、当局による健康の啓蒙活動がまったく足りないと述べます。市民は医療の知識を得られないうえ、毎日、いつわりの医療広告にさらされています。

 

また、中国の民間大気汚染専門家の陸景さんは、中国の水汚染、大気汚染は非常に深刻で、改善するのは極めて難しいと述べました。

 

大気汚染専門家 陸景さん

「思い切って汚染の深刻な企業や製鉄所 セメント工場を閉めるべきです。政府の選択が重要です。環境かそれとも経済成長か」

 

長年、当局は経済成長一辺倒で、環境保護や食べ物・薬の安全確保を怠ってきました。結果、中国人の生活環境は悪化の一途をたどり、また近年では、スモッグも頻繁に発生し、マスクが品不足にさえなりました。

 

当局は環境問題をしばしば隠蔽しますが、次々と暴露されています。例えば、最近甘粛省の省都、蘭州市の水道水が原油に汚染された事件がスクープされました。当局は汚染を発見した18時間後に、ようやく公表しました。

 

陸軍さんは、大気や水などの環境汚染の他に、社会全体の環境も悪化していると指摘します。制度や司法の不公平、貧富の格差などです。

 

北京の民間衛生組織 益仁平センターの責任者 陸軍さん

「国民は焦り心が沈み、不満もためています。こういう精神状態ではがんになる確率も高まります」

 

「ランセット」によると、世界のがんによる死者のうち、中国は4分の1を占めているそうです。

                                              

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/04/14/atext1101722.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/田)

 

 

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