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恐怖の切り付け 深センで将棋倒し

2014年05月28日

【新唐人2014年5月28日】5月25日午後、中国広東省深セン市の繁華街、東門の商店で、男が商品の陳列棚を押し倒した際、ある人が「人を切りつけた」と叫んだ事が原因で、大勢の人が走り出しました。この事で少なくとも12人が負傷。大勢の警察が出動し、地下鉄の出入り口も一時封鎖されました。

 

25日午後5時半頃、「東門で人が切りつけられた」との噂がネット上で迅速に広がりました。さらには、台湾の地下鉄での切り付け事件の写真と大勢の武装した特殊警官隊の写真が貼付けられ、多くの人がテロ事件が発生したと勘違いしました。また、地下鉄運営会社もデマを信じて地下鉄の出入り口を封鎖し、地下鉄の車両十数本も一時的に停車を取りやめました。

 

深セン市民 李さん

「ある精神異常者が買い物の時、商品を押し倒しましたが、これが人々の恐怖を招きました。日曜日だったので、歩行者も多く、全員一斉に走り出しました。付近の商店も全部店を閉めました」

 

事件から30分後、警察当局がようやくデマであったと発表し、ミニブログ(微博)上で、市民に信じないよう促しました。

 

深セン市民 陳さん

「怖がる事はありません。デマですから。中国人はいつもこうです。騒ぎ立てるが好きで、ちょっとした事でも本当だと信じてしまいます」

 

東門は深セン市で最もにぎやかな場所で、週末や祭日の人出は100万人に上るそうです。

 

深セン市民 李さん

「ウルムチの事件のせいで、不必要なデマが流され、人の一言にみんなが逃げ出してしまったのです」

 

ネットユーザーによると、事件当時、現場では2度将棋倒しが発生したそうです。また、「南方都市報」によると、少なくとも12人が負傷したそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/05/27/atext1112263.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)

 

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