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【禁聞】習近平「生死さえ気にしない」 ネットで封鎖に

2014年08月09日

【新唐人2014年8月9日】周永康の摘発により、習近平国家主席が展開する反腐敗キャンペーンは1つの高みに達しました。そして8月4日、習近平の「腐敗との闘いにおいて、個人の生死は気にしない」という談話が報道され、高い注目を浴びましたが、すぐに封鎖されました。宣伝担当の政治局常務委員・劉雲山の命令だと言われます。

 

8月4日付の「長白山日報」の報道によると、吉林省白山市のトップ、李偉は8月1日の会議で習近平の談話を引用しました。習近平は「腐敗撲滅派と抵抗勢力の対決は、こう着状態に陥っている」と話したほか、「腐敗との闘いにおいて、個人の生死や周りからの評価は気にしない」と述べたそうです。

 

大陸のサイト「新浪(シナ)」「網易」「財新網」などは、こぞってこの記事を転載しましたが、後にまたすべて削除しました。「長白山日報」のサイトさえ、この記事にアクセスできません。

 

軍事學院出版社の元社長、辛子陵さんは、習近平の談話は、宣伝担当の政治局常務委員、劉雲山の命令で削除されたのだと語ります。

 

軍事學院出版 辛子陵元社長

「激しい内紛の現れですが、命じたのは劉雲山です。彼は宣伝の権利を握っており、習近平に反発しています。彼が封鎖した理由は、この談話が改革派の士気を高め、腐敗集団にダメージを与えるからです」

 

国務院の元秘書、俞梅蓀さんは、習近平が「生死さえ気にしない」と言ったことから、党上層部の激しい抗争がうかがえると述べました。

 

国務院・元秘書 俞梅蓀さん

「周永康、徐才厚、薄熙来など、多くの『大トラ』が粛清されました。しかも大トラの下には小トラがたくさんいるので、相当大きな勢力です。よって腐敗官僚を成敗すれば、激しい逆襲に遭います」

 

辛子陵さんは、中国で腐敗が蔓延したのは、江沢民の政治と切り離せないと分析します。

 

軍事學院出版 辛子陵元社長

「江沢民は13年執政し、引退後も10年陰で支配しました。合わせて23年です。江沢民は腐敗で幹部を腐食させ、派閥をまとめました。中国の腐敗は集団化、部門化、地域化したので、いったん動くと大きなうねりになります」

 

当局は「大トラ」の徐才厚と周永康を粛清したあと、調査チームを上海に送り込みました。そして今、最も注目されているのが徐才厚と周永康の後ろ盾、つまり「巨大なトラ」の江沢民です。

 

軍事學院出版 辛子陵元社長

「もし江沢民が抵抗せず、過ちを認め、責任を負うなら、寛大な処置が取られるでしょう。しかし 今のように抵抗するなら分かりません。江沢民を完全に倒さないと、最大のトラが残り、習近平を妨害します。だから粛清せざるを得ません」

 

辛子陵さんは、習近平が「生死すら気にしない」と発言するほど決意を固めたなら、誰も止められないと述べ、中央規律委員会が上海に乗り込んだのは江沢民派の問題は完全に解決するためだと分析しました。

 

匿名で取材を受けた浙江省のある大学教授は、周りの友人たちと、習近平の剣は「最後の大トラ」、江沢民に向けられたと話しているそうです。

 

浙江省 大学教授

「これは庶民の無責任な憶測ではありません。内部の者がわざと情報を流しています。世論を見方にして、抵抗勢力の圧力を弱めるためです。もし本当に公表されても大きな混乱はないでしょう。周永康ほどのトラを調べましたが、もっと大きいトラがいるのでしょうか。今の状況から見るといるはずです」

 

最近、官製メディアに「大トラたちが結託して反撃するのを阻め」と題する文章が載りました。これについて、匿名希望の大学教授は、もし本当に大トラたちが手を組んで反撃したら、習近平は近く必ずや、もっと大きなトラを退治するだろうと述べました。

 

この教授はまた、「報道によれば、18の省・市・自治区が周永康摘発を断固支持したが、逆に言えば、13の省や市は態度を表明していないということで、ここに問題が垣間見える」と分析しました。情報によると、政治局委員がトップを務める6つの省・市・自治区は、態度を明らかにしていません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/08/a1128894.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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