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【禁聞】衛星で大麻発見 公安部が慌てて否定

2014年08月31日

【新唐人2014年8月31日】宇宙開発を担当する中国国家航天局は先日、「公安部の衛星が大規模な大麻栽培と違法な越境ルートを発見」という情報をサイトで発表し、物議を醸しました。しかし26日、公安部がこの情報を否定したあと、航天局のサイトからは、この内容が削除されました。

 

国家航天局が8月21日に発表した情報によると、公安部は衛星データにより中国北部で、多くのケシの栽培地と1949年以来となる大規模な大麻の栽培地を発見しました。また、北朝鮮との国境地帯などに数十の違法な密売ルートが、福建省には海上の密輸用オイルタンクもありました。

 

報道はまた、この発見は、関係部門の法の執行に重要な情報を提供したと伝えました。この情報は各ポータルサイトにも転載されました。しかし「京華時報」の25日付の報道によると、公安部はこの件で国家航天局と協力したことを否定し、衛星を通じ大麻の栽培を発見したことはないと表明しました。

 

ただし「京華時報」は、公安部の麻薬取り締まり局が航天局に協力したのではなく、公安部科学技術情報部門での衛星写真が使われたのだとも伝えています。しかし、25日の午後、国家航天局のサイトから、「衛星が大麻の栽培地を発見」という情報が消えました。

 

国家航天局の高官は大陸メディアに対し、削除したのは「情報に食い違いがあるためだ」と述べ、それ以上は説明しませんでした。それでは、航天局と公安部、どちらの話が真実なのでしょうか。「人民日報」の元記者は、航天局が真実を話していると考えています。

 

「人民日報」の元記者 光遠氏

「航天局の発表が正しいと思います。大麻の栽培はあったはずです。今回 航天局と公安部は足並みが乱れました」

 

光遠(こう えん)氏は、同じ体制内にある部門は通常フォローし合うものなのに、今回、航天局が情報を漏らし、公安部に恥をかかせたのは内部抗争があるからだろうと推測しました。

 

「人民日報」の元記者 光遠氏

「航天局と公安部の足並みがそろわなかった理由は私に分かりません。通常 互いにフォローするはずです。今回 フォローがなかったのは内紛があるからでしょう」

 

山東省の作家、鞏磊(きょう らい)氏も、航天局の発表した情報が事実だと信じています。

 

山東省の作家 鞏磊氏

「この件は公安部のイメージや功績に関わるので、公安部は強く否定しました。情報が事実なら、薬物を撲滅すべき公安部は職責を果たせないことになります」

 

人民日報の元記者・光遠氏も、衛星写真にこれほど大規模な大麻の栽培地が写っているのに、公安部門が気づかなかったのなら、深刻な職務怠慢だと指摘します。実際、光遠氏は内モンゴル自治区へ旅行に行った時、ケシの栽培地を見たことがあるそうです。

 

「人民日報」の元記者 光遠氏

「赤峰市のフルン湖の近くでケシが栽培されていました。非常にきれいで、色とりどりの花が咲いていました。写真を撮っていたら、ケシだと教えられました。1ムーはあったと思います」

 

近年、大麻栽培の取り締まりのニュースが絶えず伝わっています。大陸メディアの報道によると、内モンゴル自治区の薬物撲滅部隊は2014年5月5日、公式サイトで「国は6月から8月にかけて我々の地域に対し人工衛星観測を行う」と述べ、薬物栽培を告発するよう、庶民に奨励しました。しかし28日の時点で、その公式サイトは開かなくなっています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/29/a1133979.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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