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【禁聞】香港をかき乱す江沢民派 進退窮まる習近平

2014年10月11日

 

【新唐人2014年10月11日】香港の行政長官選挙の民主化を求める学生の授業ボイコットと金融街占拠運動は13日目を迎えました。中国に詳しい専門家は、香港の目下の情勢は江沢民一派が背後で攪乱していると指摘します。目的は、香港を混乱に陥れ、習近平を退陣に追い込むことだといいます。では、習近平はこの局面を打開する決定的なカードを持っているのでしょうか。

 

9日、香港学生連合会、学民思潮、オキュパイ・セントラル、および民主派議員らは新たな「不服従運動」を宣言しました。一方、政務司の林鄭月娥(キャリー・ラム)司長は、普通選挙とセントラル占拠の問題は分けて処理するとし、学生との対話は見送ると表明しました。これに対し学生聯合会は、政府が具体策を示さなければ、セントラルの占拠を続けると宣言しました。

 

アメリカ在住の中国問題専門家、章天亮(しょうてんりょう)さんは先日文章を発表し、膠着したように見える香港の情勢について分析を行いました。文章の中では、習近平の腐敗撲滅キャンペーンで権力の基盤を失いつつある江沢民と曾慶紅の陣営が、香港でトラブルを起こすことで、習近平を進退窮まる苦境に陥れていると指摘しています。

 

今年6月、江沢民の腹心で香港事務を担当している中共政治局常務委員、張德江(ちょう とくこう)と、中央宣伝部部長の劉雲山(りゅう うんざん)が手がけた「香港白書」が、香港市民を大きく刺激し、51万人が街頭に出て、真の普通選挙の実現を訴えました。

 

8月17日、江沢民の誕生日でもあるこの日、香港の中共地下党などが「セントラル占拠反対」デモを行い、香港市民の感情に油を注ぎました。このデモの背後の統括者は張德江であることが、後に明らかになりました。

 

このあと、張德江は全人代の決議で香港の普通選挙の扉を完全に閉ざす決定を下しました。この決定に反発して、香港では数十万人が「セントラル占拠」運動を始動し、梁振英の退陣を求めました。

 

コラムニスト、冉沙洲(ぜん さしゅう)さんは、張德江は立て続けに香港市民を刺激することで、香港を混乱に陥れ、最終的に習近平が武力鎮圧に出るよう仕向けていると指摘しています。第2の天安門事件を起こすことで、国際社会から非難が殺到し、最終的に習近平を失脚させることが目的だと考えています。

 

中国の独立学者 陳瑜さん

「香港情勢は中共の内紛の現れです。習近平の反腐敗の火が江沢民の牙城である、江蘇と上海にまで伸びて来たので、江沢民派は混乱を引き起こすことで、活路を探しているのです」

 

「セントラル占拠」運動開始後、香港警察は催涙スプレーなどを使ってデモ隊を排除しました。劉雲山が牛耳る「人民日報」などの官製メディアは、梁振英を称える報道を大量に行いました。同時に、曾慶紅がかつて管理していた国家安全部門は、マフィアを雇って、抗議を続ける学生や市民に暴力を振るい、香港の情勢にさらに油を注ぎました。

 

9月29日、ある海外メデイァが、張德江と梁振英が武力鎮圧を提案したが、習近平の反対に遭ったと報じました。

     

中国問題専門家、章天亮さんは、もし天安門事件のように武力で鎮圧すれば、中国は国際社会から経済制裁を受けることになり、経済が大幅に減速すれば国内では失業や人民蜂起などを招くことになり、汚職官僚の海外の資産も凍結される可能性があると指摘しています。

 

では、どうすれば習近平はこの局面を打開できるのでしょうか。

 

中国の独立学者 陳瑜さん

「江沢民の最大の罪状は法輪功やキリスト教などの信仰団体への迫害です。次は民主活動家への迫害と天安門事件です。一旦権力を失えば、江は法の裁きから逃れません」

 

しかし、江沢民の最大の弱点を握っているにも関わらず、習近平の江沢民派への粛清は反腐敗運動にとどまっています。10月9日、広東省広州市共産党委員会の元書記、萬慶良(まんけいりょう)が司法機関に移管されましたが、外界はこれを江沢民派に対する習近平の反撃であると見ています。

 

時事評論家 夏小強さん

「法輪功迫害など江沢民が犯した人道に対する罪を習近平が暴けないのは、習近平が今行っている全てが中共の党と組織の原則に則ったものだからです。だから公の場で公開できないのです。江沢民も中共の党の原則を利用して、習近平を牽制し、打撃を与えているのです」

 

章天亮さんはまた、学生側に対し、香港情勢の打開策は決してないわけではなく、鍵となるのは組織者の迫力と胆力であるとも指摘しています。「打倒共産党」などのスローガンだけを叫ぶよりも、国際メディアの前で中共の最大の弱点である臓器狩りを含む「人道に対する罪」の数々を列挙し、このような党を愛する官僚を香港のトップとして受け入れることは決してできないと宣言すれば、江沢民派はおのずと敗退し、膠着したように見える局面も一気に打開できると助言しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/10/a1145025.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

 

 

                                                              

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