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高耀潔医師「中国のエイズ感染者は1000万人超」

2014年12月04日

 

【新唐人2014年12月04日】12月1日は世界エイズデーでした。中国の官製メディアは、現在中国にはエイズ感染者と患者が49.7万人おり、15.4万人が死亡したと伝えました。一方、「中国エイズ予防の第一人者」と呼ばれる医師・高耀潔(こうようけつ)さんは先日、動画を通じて、中共の「血漿経済」によってエイズが爆発的に広がったと再度指摘しました。高医師は、中国のエイズ感染者は1000万人以上に上ると予測しています。

 

世界エイズデーの前夜、アメリカ・ニューヨーク在住の高耀潔医師は動画を通じて、「中国にはエイズ被害者が1000万人以上いるはずだ」と述べました。中国当局は、中国におけるエイズの主な感染ルートは性行為による感染であると盛んに宣伝しています。一方、高医師は、性的な接触よりさらに重視すべき感染経路は売血と輸血による感染であると指摘し続けています。

 

北京公益機構「益仁平センター」責任者 陸軍さん

「輸血と売血による感染は当局が向き合いたくない問題です。ですから政府のデータは意図的にこの部分の感染者を無視しています。彼らは深刻な被害を受けているので、抵抗も激しくなります。政府の抑圧は他の領域を超えています」

 

B型肝炎とエイズ患者の権益保護活動に携わる陸軍(りく ぐん)さんは、中国のエイズ感染者は就職や医療の面において差別を受けていると述べます。そのうえ、政府は率先してエイズ患者の権益保護活動家やエイズ公益組織を抑圧し続けていると指摘します。

 

売血によってエイズに感染した王秋雲(おうしゅううん)さんは、今年10月から自宅軟禁状態に置かれています。王さんが河南省でエイズが蔓延していることを外に漏らすのを防ぐためです。

 

河南省エイズ被害者 王秋雲さん

「90年代は特にひどく、90%が輸血による感染でした。今の感染者のほとんどは大学生や子どもたちで、母児感染です。しかし政府は認めません。性行為や薬物使用が主な感染ルートだと言っています」

 

90年代、中国の一部地域、特に河南省の農村部では「血漿経済」がブームとなり、売血が推奨されました。注射針の使い回しなどが原因で、瞬く間にエイズが蔓延しました。また多くのエイズ患者は、母親からの母児感染の被害者です。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/02/a1158333.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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