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【禁聞】谷俊山 300億元の汚職関与と劉源殺害計画

2014年12月14日

 

【新唐人2014年12月14日】中共第十八回党大会(18大)以降の、中共軍内最大の汚職事件といわれる谷俊山事件に新たな進展がありました。香港メディアの報道によると、解放軍総後勤部の元副部長・谷俊山(中将)の汚職金額は300億元以上に上るだけでなく、調査期間中に殺し屋を雇い、総後勤部の政治委員・劉源の殺害を計画していたそうです。

 

香港フェニックステレビ傘下の週刊誌「鳳凰(フェニックス)週刊」の最新号は情報筋の話として、谷俊山は300億元以上の汚職事件に関わっており、6億元以上の賄賂を受け取り、北京での所有不動産は60件を超えていると伝えています。

 

このほか、谷俊山の住まいからは1800箱以上のヴィンテージ・マオタイ酒(しゅ)や400キロ以上の金塊、シベリアトラの皮、アフリカの象牙、金の仏像などが押収されました。

 

情報筋によると、谷俊山は贈り物をする際、12気筒のメルセデス・ベンツ600に100キロの金の延棒を載せ、車のキーを直接相手に渡すそうです。

 

報道によると、谷俊山はかつて総後勤部の廖錫龍(りょうしゃくりゅう)部長に対し、「あなたが軍事委員会委員、総後部長であっても、私の一言であなたは退かねばならなくなる」と暴言を吐きました。

 

政治委員、劉源に対しても、「私の次の職務は総参謀部の第一副総長で大将だ。中央委員の中のひとつも私のポジションだ。君が私の道を阻まなければ、私も君の道を邪魔しない」と脅したそうです。

 

ある情報によると、2011年12月25日から28日まで行われた軍事委員会の拡張会議で、劉源が谷俊山の腐敗事件を暴露しました。当時の軍事委員会主席、胡錦濤と副主席の習近平が共同で谷俊山に対する調査・処分を指示しました。

 

鳳凰週刊は軍の情報筋からの話を引用し、谷俊山は調査を受けていた期間中に、大金でマフィアの殺し屋を雇い、殺し屋に劉源の住所と生活サイクルを教えました。さらに殺害用の道具も準備し、決行の時期を指示していたといいます。

 

南カリフォルニア大学公共政策博士の葉科(ようか)さんは、中共は大きな事件を処理する際、通常はまず海外に情報をリークさせ反応をみてから、国内で処理を始めるのだと述べます。今の時期に谷俊山をやり玉に挙げるのは、次の軍内の「大トラ」狩りのための下準備であると指摘します。

 

南カリフォルニア大学公共政策 葉科博士

「谷俊山がなぜあれほど気違いじみていたのか?なぜ劉源に対して、あの様な暴言が吐けたのか?さらには殺害までしようとしましたが、これは彼のバックにある勢力が非常に大きいからです」

 

鳳凰週刊はまた、谷俊山にはX、Y、Zという三大バックがいると報道しました。うち、Xは軍事委員会元副主席・徐才厚であることが明らかになりました。YとZについて、海外では、Yは中央軍事委員会の元委員で総政治部主任の于永波(う えいは)、Zは軍規律検査委員会元書記の張樹田(ちょう じゅでん)を暗に示していると報じています。このほか、江沢民の腹心で元軍事委員会副主席の郭伯雄(かく はくゆう)も事件に関与したと指摘されています。

 

またある情報によると、胡錦濤体制時代、徐才厚と郭伯雄が軍を掌握していたため、胡錦濤は軍を制御できなかったそうです。

 

今年10月、劉源のシンクタンクである張木生(ちょうもくせい)は、ある講演の中で、軍の中には徐才厚を上回る「大トラ」がおり、軍用費まで流用していると暴露しました。国防大学の政治委員・劉亜洲(りゅう あしゅう)大将も最近、徐才厚や谷俊山の調査はほんの始まりに過ぎないとコメントしています。

 

実際今年4月、香港と台湾のメディアはすでに郭伯雄の財産は2010年の時点で100億元を超えていたと伝えました。

 

時事評論家の唐靖遠(とう せいえん)さんは、中共は全面的に腐敗していると指摘します。報道によると、徐才厚の家から1トン以上の現金が押収され、周永康一族の財産は900億元に達しています。これらは、中国共産党がすでに根っこまで腐敗していることを物語っています。

 

実際、中共の軍隊相手の腐敗撲滅運動は極めて「危険」な作業です。

 

香港「東宝日報」の今年7月の報道によると、6月30日に失脚した徐才厚は、2012年の3月、7月、9月の期間、4回も殺し屋を雇い、自分の汚職を暴露した劉源を殺害しようとしたそうです。劉源は車の燃料タンクが突然炎上、休暇中に泊まった部屋に焼夷弾(しょういだん)を投げ込まれ炎上。また、視察の際に何度も不意打ちに遭い、浴室でガス爆破が起きるなどの被害に遭っています。

 

時事評論家 唐靖遠さん

「中共政権はマフィアのような組織で、血腥い虐殺と洗脳、嘘で成り上がっています。だから彼らは地位や権力が脅威を受けた時、手段も選ばず、人を殺すことも惜しみません」

 

唐靖遠さんは、周永康の前妻殺し、谷開来のヘイウッド氏殺害も、徐才厚、谷俊山の劉源殺害計画と同じ現れであると考えています。

 

葉科博士は、習近平は自分を守る為に政法部門から周永康の勢力を排除する必要があり、軍内では江沢民派を打ち倒す必要があると指摘します。ゆえに、軍内でのトラ狩りが危険だとわかっていても、習近平は粛清を続けるだろうと見ています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。 

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/10/a1160225.html(中国語)           

(翻訳/赤平 ナレーター/大口 映像編集/李)

 

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