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【悠遊字在】月の話

2014年12月16日

 

【冒頭の詩】

說月 

玉盤寶鏡都指月,溫柔銀光照黑夜。 

嫦娥奔月塵緣絕,吳剛砍樹耐性缺。 

明月最圓中秋節,思親遊子愁難解。

 

月の話

玉盤 円鏡は月を指し 月光が闇夜を照らす

 嫦娥(じょうが)は一人月に住み 呉剛は 今も修行中だ

 中秋節は満月が輝き 人は故郷へ思いをはせる

 

【漢字について】

1、甲骨(こうこつ)文字:

四千年近い歴史を持つ漢字の中で、最古のものとして残っているのが甲骨文字。殷の時代、国にとって重要なことがあると、亀の甲羅や牛の骨を焼いて占った。そのひび割れで出た占いの結果は、刻して記録された。この際使われたのが、甲骨文字だ。

 

2、金文(きんぶん)文字:

甲骨文字の後、つまり殷・周から秦・漢の時代まで使われた文字。青銅器に刻されたり、鋳込まれたりした。ここでの金は、青銅器を指す。当時は、官職に任命されたり、戦功を上げたりすると、それを青銅器に記録したという。

 

3、小篆(しょうてん)文字:

金文の後に誕生したのが篆書(てんしょ)。これは小篆と大篆に分かれる。秦の始皇帝は、まちまちだった文字を統一し、標準書体を定めた。これが小篆である。

 

4、楷書(かいしょ):

南北朝から隋唐の時代にかけて標準となった書体。漢の時代まで使われた隷書から発展したもの。

 

(翻訳/深澤 映像編集/李)

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