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中国の重大事故 死者数にルールあり?謎の数字「35」

2015年01月03日

 

【新唐人2015年1月3日】世界各国が新年を祝うなか、上海では転倒事故が発生し、大勢が死傷しました。中国当局は死者数を35人から36人と発表しましたが、この謎の数字がネットユーザーらの注意を引いています。

 

2014年の大晦日、新年まで残り25分のとき、上海では転倒事故が起きました。中国の官製メディアは1月1日の朝になって、35人が死亡したと伝えました。

 

しかし、35という数字が多くのネットユーザーの注意を引きました。中国の重大事故では決まって死者数が35人だからです。あるネットユーザーは、もし死者が36人を越えれば、地元の共産党トップは首が飛ぶので、死者数を35人におさえて報告すると指摘しています。

 

あるネットユーザーはさらにここ20年、中国各地で起きた40件近くの重大事故において、死者数はいずれも奇跡的に35人であると暴きました。

 

つまり、実際何人死のうと、最後に公表される数字は必ず「35人以下」ということです。35人を超えれば、官僚の政治生命が保証できなくなるのです。

 

国際メディアとネットユーザーが疑問を投げかけるなか、中国官製メディアは1日午後、突然死者数を1人追加し、36人と発表。同時に、13人がまだ危険な状態に陥っていると強調しました。つまり、死者数はまだ増える可能性があることを示唆しています。

 

では、中共の政界には死者数に関するルールが本当に存在するのでしょうか。もしそうであれば、上海のトップを務める韓正(かんせい)の政治生命が危うくなります。

 

中央テレビも1日、今回の転倒事故に対し、上海市と黄浦区政府には責任があると伝えました。

 

35から36に訂正された死者数。数字上では大差ないが、背後に中共の権力闘争が潜んでいるのかどうか、上海で新たな政治地震が起きるかどうか、注目されます。

 

しかし、最も大事なのは、人の命で、官僚の政治生命を守るためであれ、権力闘争のためであれ、庶民の命が当局に軽視され、弄ばれるのは許されるべきではありません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/02/a1165858.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

 

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