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香港の投資移民制度 欧米へのステップ地

2015年01月16日

 

【新唐人2015年1月16日】香港の投資移民制度は、利用者の9割が大陸の中国人だといいます。この制度が始まった当初、中共当局は香港への投資移民を禁じると噂されましたが、結局、許可されました。しかし、あれから11年後、香港当局が一時停止を発表したのはなぜでしょうか。

 

香港の投資移民制度は2003年に始まりましたが、中国国籍の移民は、この11年間で9割を占めます。

 

しかし当初、中国人は排除される可能性もありました。人民元が自由に換金できないほか、多くの汚職官僚が公金を持ち逃げして入ってくることを案じたからです。

 

しかし2003年9月、共産党寄りの香港の政党が曽慶紅(そう けいこう)副主席などに規制の緩和を提案し、中国人による香港での不動産購入を許すよう求めました。

 

1か月あまりして、香港の投資移民制度が始まりました。中国国籍も対象に含まれましたが、外国の永住権を持っている中国人に限られます。

 

このような制限があっても、移民の増加は止まりません。中国人はまずお金でアフリカの国籍を手に入れてから、香港の投資移民手続きをします。2012年、このような移民は8割以上を占めました。

 

ラジオ・フランス・アンテルナショナルが2014年2月に報道したところによると、ある香港の移民仲介業者が過去1年間に手がけた申請者、500人のうち約3分の1は中共の官僚や人民代表大会の代表でした。この数字には、身分を偽っている官僚とその家族は含まれていません。

 

しかし、香港は彼らの最終目的地ではありません。香港からアメリカ、カナダ、オーストラリアに移住する中国人も少なくありません。

 

カナダ移民局が2013年1月8日に発表した文書によると、カナダは世界から投資移民を募集していますが、7割以上の5万件以上が香港の申請者でした。一方、香港の英字新聞、サウスチャイナ・モーニング・ポストの調査によると、香港の申請者のうち98~99%は大陸出身者でした。

 

香港は移民のステップの地になっています。香港メディアによると、2012年以来、香港に来たあとすぐアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに行く中国人は、1年前よりも大幅に増えましたが、2012年といえば王立軍と薄熙来が失脚した年なので、その関連性が注目されています。

 

そして、去年もまた大勢の高官が失脚したので、汚職官僚の脱出のうねりが再び起こるのではないかとみられています。香港は今も最も理想的な逃げ場ですが、この門はすでに閉じられました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/15/a1169176.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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