【新唐人2015年1月22日】銀行預金とタンス預金、一体どちらが安全なのでしょうか。中国では銀行に預けたお金が行方不明になることがしばしばあります。近日、浙江省杭州市の市民は、銀行に預けた数百万元がほとんどなくなっていることに気づきました。お金は一体どこに消えたのでしょうか。
大陸メデイアによると、浙江省杭州市の市民42人が市内の商業銀行に預け入れたお金、合わせると１億元近い預金がなくなっていることに気づきました。河南省、安徽省、湖南省などでも似たような事件が報告されています。
被害者によると、お金を預け入れる際、銀行員の薦めで高金利商品を選んだ場合、お金を預け入れた途端に別の口座へ移されるそうです。これが、預金が行方不明になる原因の一つだといいます。
報道によると、一部の銀行員は顧客の預金に手を出し、保険や基金などの商品を勝手に購入するそうです。また、顧客の預金を資金を必要とする企業に貸し、仲介手数料を稼ぐ職員もいるそうです。
では、銀行員が原因で預金が行方不明になった場合、取り戻すことは可能なのでしょうか。広東省広州市の弁護士、聞宇（ぶんう）さんによると、取り戻せる可能性はほとんどないそうです。多くの場合、銀行は責任を顧客に押し付けるからだそうです。
広東省広州市 聞宇弁護士
「銀行は多分パスワードの保管に問題があったため、ネットからお金を引き出されたと言うでしょう。中国では銀行を相手に訴訟を起こしても、勝つ可能性はほぼゼロです」
福建省の黄さんも同じ被害に遭いました。おととし、黄さんは工商銀行に３回に分けて27000元を預け入れましたが、のちにこれらの預金はいずれも預け入れた当日に引き出されていたことがわかりました。
福建省 黄さん
「福建省漳州詔安の中國工商銀行です。全部で２万元余りが『支付宝』（アリババのネット決済）で持っていかれました。警察にも通報しました。銀行側はずっと調査中と言っていますが、未だに返答がありません」
浙江省の「銭江晩報」の報道によると、近日杭州市の市民42人が、銀行に預け入れた9505万元が行方不明になっていることに気づきました。銀行が調べたところ、預金は預け入れた当日に別の口座に移されていたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/19/a1170224.html （中国語）
（翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李）
