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「きれいな水を返せ」住民1万人が製薬工場に抗議

2015年01月26日

【新唐人2015年1月26日】21日、河南省南陽市鎮平県(ちんへいけん)で、1万人を超える人々が10年続く普康製薬工場の廃水汚染に抗議し、生産停止を求めましたが、工場側に暴力を振るわれました。怒った群衆が工場に突入し、工場設備を破壊したため、警察が出動しました。翌日、当局は道路を封鎖し、中学生、高校生の抗議参加を禁止しました。

 

普康製薬工場は1月17日に汚染状況がメディアで暴露されましたが、そのあとも生産を停止しませんでした。21日、1万人以上の住民が工場前に集まり、「きれいな水を返せ」、「汚染拒絶、直ちに生産を停止せよ」のプラカードを掲げ、スローガンを叫び、生産停止を求めました。しかし、工場の指導者が大声で人々を罵り、さらに刃物を持った人々を呼びつけ、住民らに暴力を振るわせました。激怒した住民らが工場入口の門を倒し、車両を破壊し、窓ガラスを割り、テーブルやイスなど、工場の設備も破壊しました。

 

南陽市鎮平県住民 李さん

「空気が汚染されてとても臭く、廃水で川も汚染され、多くの人がガンになり、若い人は不妊症です。皆 耐えられなくなりました。数日前 多くの人が工場を包囲しました。今 政府は半月で処理し、生産停止すると言っています」

 

22日、鎮平県政府はこの工場を2月5日までに全面生産停止し、整理すると発表しています。住民が再び抗議活動を起こさないように、当局は製薬工場への道路を封鎖しました。また、県のすべての中学・高校には禁止令が出され、外出の禁止とともに集会に参加した場合200元の罰金を科すとしています。

 

鎮平県住民 王さん

「製薬工場は夜に排気するので、窓を開けて寝ることは出来ません。近くの川はひどく汚染され、数日で色が変わります。昔は魚がいましたが、今は何もいなくなりました。地下水もきっと汚染されています。湯を沸かした後のヤカンは真っ白になります。付近の複数の村では特に汚染が深刻で、訴え続けていますが、解決されません」

 

普康製薬工場は2004年に鎮平県に建設され、年間2300万トンのリンコマイシンが生産されています。県政府所在地の11万人および周辺の村落と下流に住む人々がこの汚染に苦しんでいます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/23/a1171493.html (中国語)          

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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