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【禁聞】元検察官「臓器狩りを信じるようになった」

2015年04月02日

【新唐人2015年04月02日】先日、中国の黄潔夫(こうけつふ)元衛生副大臣が突然、周永康は闇の臓器移植に関わっていると暴露し、大きな反響を呼びました。中国のある検察官は、かつて法輪功学習者が生きたまま臓器を奪われるという臓器狩りを信じていませんでしたが、今は真実だと考えているそうです。

 

黄潔夫元副大臣は3月中旬に、香港のフェニックステレビに出演し、中国には闇の臓器移植システムがあるが、周永康の失脚でようやくその一端が崩れたと語りました。

 

この発言は各界から注目を浴びましたが、実際のところ、目新しい内容があったわけではありません。新唐人テレビや大紀元時報など中国語メディアは、すでに2006年から事実や証拠に基づいて、臓器狩り問題を報道してきました。

 

それでも多くの市民は、臓器狩りの噂は真実だったのかと元副大臣の告発に衝撃を受けています。元検察官の沈(ちん)さんもそのうちの1人です。

 

元検察官 沈良慶さん

「最初 馬三家収容所の件で、法輪功学習者の臓器狩り問題を耳にしました。当時はまさかと思いました。ナチス・ドイツでさえこんなことを大規模にやっていません。だから不思議でしたが、その後 証拠が出てくるようになり、信じ始めました」

 

元検察官の沈さんは黄潔夫元副大臣の告発について、臓器狩りの直接証拠を中共が出したのと同じだと述べ、同時に副大臣自身の悪事も暴露したと考えています。

 

元検察官 沈良慶さん

「黄潔夫は2012年だけで肝移植を500件 手がけました。本人の発言です。ドナー提供は1件だけです。残りは死刑囚の臓器?毎年中国の死刑執行数は?むろん死刑囚の臓器を盗むことも人道に反しますが、死刑囚はそれほどいません。他の臓器はどこから入手したのでしょう」

 

2010年3月26日、週刊紙「南方週末」は「臓器提供の迷宮」という記事を発表し、2000年を境に、中国では臓器が不足から増加に転じたと指摘しました。2000年、中国全土の肝移植は1999年と比べて10倍増え、2005年はさらに3倍増えました。

 

周永康が公安部と政法委員会を牛耳っていた時期に、中国は世界最大の臓器移植大国になりました。

 

周永康について沈さんは、責任は免れないが、これは1人でできることではないため、組織的な犯罪だと指摘しました。

 

著名な中国人作家、何清漣(か せいれん)さんは「ボイス・オブ・アメリカ」で文章を発表し、2002年から2003年まで中共の政法委員会副書記で、公安部のトップだった周永康は間違いなく、2002年以降に発生した死刑囚の臓器移植の責任を取るべきだが、2002年以前に関しては別の人物が責任を取るべきだと述べました。

 

何清漣さんの文章によると、2012年、薄熙来の側近、王立軍がアメリカ領事館に駆け込んだあと、大連市の死体工場、ハーゲンス生物プラスティネーション大連有限公司が閉鎖されました。当時、遼寧(りょうねい)省の省長だった薄熙来(はく きらい)は死刑囚の死体売買に率先して関わり、そのあと、周永康が死刑囚の臓器売買システムの源になりました。実はこれを探っていくと、曽慶紅(そう けいこう)という大物にたどり着きます。

 

曽慶紅は中央書記処の書記だった頃、ずっと政法委員会を牛耳っていました。2002年に政法委員会の書記、羅幹(ら かん)が政治局常務委員になるまで、その状態は続きました。

 

内部の人間によって、周永康が臓器移植の闇に関わっていたと暴露されたのは、今回が初めてです。何清漣さんは、周永康と薄熙来の一派を粛清するためでなければ、この件を暴露することはないとし、中共内部からの圧力を示唆しました。

 

元検察官 沈良慶さん

「法輪功問題は近年 国際社会からの圧力が大きくなっています。法輪功学習者が暴露しても、前は皆 半信半疑でしたが、徐々に信じるようになりました。中国の大量の臓器は確かに出所が謎だからです。そこで国際社会の関心を呼びました。この件は明かされてきており、皆が知っているので、放っておくこともできないのです」

 

長年、闇の臓器移植で暴利をむさぼっていた人間は、世界の果てまで逃げても、どれほど時間がかかっても必ず罪に問われるべきだと沈さんは強調しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/31/a1187878.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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