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【禁聞】太った男の子が骨と皮の死体に 施設で虐待か

2015年05月05日

【新唐人2015年05月05日】河南省信陽市で先日、まるまると太った13歳の男の子が失踪してから半年後、骨と皮だけの見るも無残な遺体となって発見されました。男の子の父親は、収容された施設で虐待を受けたはずだと語っています。

 

この骨と皮だけになった男の子は、王志強(おう しきょう)くんです。一人っ子でしたが、去年10月2日、行方不明になりました。その2日後、父親は失踪届けを出しましたが、ずっと消息がつかめませんでした。

 

父親は4月22日、地元の新聞で子供が1人死亡したという信陽市の救助ステーションの知らせを目にします。すぐに電話で詳細を尋ね、翌日、救助ステーションを訪れ、死んだ男の子が自分の息子であることを確認しました。

 

男の子の父親 王新紅さん

「5歳の時、左足に手術をしたので、痕があります。右足にはやけどの痕がありました」

 

失踪当時、50キロ近くあった体重は、わずか15キロに激減していました。父親は、救助ステーションで暴力を受けながら餓死したはずだと語りました。

 

男の子の父親 王新紅さん

「息子は暴力を受け、餓死したはずです。体に傷があり、手も骨折しています」

 

信陽市の救助ステーションの記録によると、王志強くんは失踪した翌日の夜中、警察から救助ステーションに送られ、その後、救助ステーションの臨時養育施設である老人マンションに送られました。そして今年3月30日、養老サービスセンターに移されます。その間、2度も入院し、4月18日、病院で亡くなりました。

 

王志強くんの無残な死について、救助ステーションは責任を認めていません。

 

信陽市救助ステーション

「病気なのか人為的なのか、検視結果が10日後くらいに出ます。今は何を言っても無駄です。朝起きてから送っただけです」

 

一方、信陽市当局の公式サイトには、王志強くんは知能に問題があり、治療の甲斐なく死亡したとあり、虐待を否定しました。

 

4月28日午後、信陽市公安局はすでに事件の調査チームを設立したと発表しました。

 

男の子の父親 王新紅さん

「昨日の午後2時ごろ電話が来て、調査を始めたから、冷静になれと言われました。今 検視を待っています。遺体の火葬について、相談したいから来いとも言われました」

 

しかし、深セン市の人権活動家、姜衛東(きょう えいとう)さんは、当局には別の意図があると指摘します。

 

深セン市の人権活動家 姜衛東さん

「事件そのものを探る狙いはあるでしょうが、他の可能性としては世論への考慮です。十分な情報を握ってこそ、発表する際に当局にとって有利になります」

 

信陽市の救助ステーションは、去年の末も世論の集中砲火を浴びていました。湖南省の17歳の男の子、何正果(か せいか)くんは信陽市で行方不明になったあと、救助ステーションに送られ、すぐに精神病院に移されました。その4日後、病院で突然死しました。

 

去年の末、ネットに河南省平安県のある救助センターの写真が掲載され、大量に転送されました。施設は粗末で不潔なうえ、子供が逃げないように縄で木に縛りつけています。

 

天津市の陳情者、許乃來(きょ だいらい)さんは、去年、香港の金融街占拠運動を支持したために、刑事拘留されました。その間、8歳の娘が80日間も救助センターに監禁されていました。

 

天津市の陳情者 許乃來さん

「娘のあとにある女の子が監禁されていました。帰宅したいと言ったら、管理人にハエたたきでたたかれました。その後外で、同じ宿舎のその子より大きい子にたたかれ続けました。娘はこれを見て、恐怖感を植えつけられました」

 

許乃來さんは、中共のいわゆる救助ステーションは、監獄だと指摘します。

 

天津市の陳情者 許乃來さん

「中共は『救助』と喧伝していますが、実際には逆のことをしています。あそこは人を閉じ込める一種の監獄です。ホームレスを排除し、街の印象をよくするのが狙いです」

 

これ以上子供が虐待されないよう、中国内外が救助ステーションに関心を払うべきだと許乃來さんは訴えます。

 

深セン市の人権活動家、姜衛東さんは、救助ステーションの悲劇が絶えないのは、監督管理が甘いうえに、情報が非公開だからだと指摘します。しかし、これは救助ステーションにとどまらず、あらゆる組織や部門に共通している問題です。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/04/a1194838.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

 

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