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【禁聞】中共逃亡犯100人のリスト 新顔は9人だけ

2015年05月06日

【新唐人2015年05月06日】国際刑事機構(ICPO)の中国国家中心局が最近ネットに、海外へ逃亡した汚職官僚100人の詳細なリストを発表し、大いに話題を呼びました。しかし、100人のうち、ほとんどが10年以上前に指名手配されていました。

 

4月22日、党中央規律検査委員会のサイトに、海外へ逃亡した汚職官僚100人のリストが発表されました。それによると、100人にはいずれも犯罪の容疑があり、確かな証拠もあるため、国際刑事機構の中国国家中心局が最近、指名手配したそうです。

 

今回発表された100人は男が77人、女が23人です。また、そのうち48人は党・政府機関や企業、公的機関でトップになった経験があります。そのほかは警察官、銀行員などです。犯罪容疑は60%以上が汚職や収賄で、逃亡先のトップがアメリカでした。

 

しかし、実はこの100人のうち、ほとんどが十数年前すでに指名手配されていました。

 

雑誌「中国事務」 伍凡編集長

「100人のうち新顔は9人だけです。他の91人は1999年に指名手配されていました。まだ1人も送還されていませんが、中国人は知りません」

 

北京の時事ウォッチャー 華頗さん

「これは最初に海外逃亡した汚職官僚たちです。中国一の腐敗女性幹部、楊秀珠を含みます。令計画の弟 、完成や大富豪、郭文貴は含みませんが2人ともビジネスマンです」

 

今、100人の逃亡犯リストを発表した意義について、伍凡(ご ぼん)編集長は、反腐敗運動がこう着状態に陥ったからだと分析しました。

 

雑誌「中国事務」 伍凡編集長

「これは重複した指名手配で、庶民に見せるためです。意図は何でしょうか?今 中国の反腐敗運動はこう着状態で、大きな進展がありません。これが1つです。もう1つは、反汚職運動を主導してきた。王岐山が7月に訪米します。だから今回の発表は王岐山の訪米のためのムード作りではないでしょうか」

 

一方、北京時事ウォッチャーの華頗(か は)さんは、このリストに、すでに亡くなった河北省のトップ、程維高(てい いこう)の息子がいることに注目しました。

 

北京の時事ウォッチャー 華頗さん

「習近平は胡錦涛ができなかったことをやろうとしています。程維高の汚職事件で彼の秘書が死刑になりました。しかし本人は大臣待遇の剥奪で済みました。習近平は 事件を究明し続けようとしています」

 

メディアの報道によると、程維高の息子はかつて父親の秘書を助けて、違法に得たお金を海外に移し、公金を横領したと認定されました。また程維高は江沢民と関係が密接だったと言われています。

 

2003年3月、江沢民が正式にトップの地位を退いてから5か月後、胡錦涛前総書記の承認のもと、程維高は汚職問題で調査を受けました。程維高はこのあと党籍を剥奪されたものの、2010年に亡くなるまで、ずっと副大臣クラスの待遇を受けていました。しかも結局、程維高の事件は裁判に至りませんでした。

 

そして習近平がトップになったあと、事態が急展開します。去年の8月27日、程維高の息子が指名手配されました。

 

逃亡犯の逮捕には外国政府の協力が必要です。しかし、米中の間に引渡協定はありません。中共の人権問題のために、西側諸国は協力をためらっています。

 

雑誌「中国事務」 伍凡編集長

「米国は指名手配犯がいると分かっていても、中共の求めに応じないかもしれません。米中の司法大臣が会談した際、米国は各国の法律に従って、処理すると表明しました」

 

ボイス・オブ・アメリカは中国系弁護士の話を引用して、アメリカは三権分立の国家なので、逃亡犯を引き渡すにはまず裁判官の許可が必要だと伝えました。

 

報道によると、中国に引き渡されるルートとしては、まず2003年に採択された「腐敗の防止に関する国際連合条約」があります。米中を含めた140か国以上が署名しました。そのほかアメリカは目下、主にイミグレーション(移民)法廷を通じて汚職官僚を中国に送還しています。大多数が観光ビザでアメリカに逃げたため、在留期限が過ぎて不法滞在となっているからです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/24/a1192803.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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