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【禁聞】生きたまま保冷庫へ 臓器は標本に(中)

2015年05月17日

【新唐人2015年05月17日】前回、重慶市の労働教養所に入れられた男性が家族と面会した翌日に、死亡した事件についてお伝えしました。家族は死亡した父親に会うために、病院へ向かったものの、当局に4時間以上も軟禁された揚げ句、今度は葬儀場に連れていかれました。このあと、一体何が起きたのでしょうか?

 

江宏(こう こう)さんの乗ったパトカーが到着した時、葬儀場の周りには多くのパトカーが停車し、私服警官も大勢いました。江宏さんは、父親、江錫清(こう しゃくせい)さんの身に大変なことが起こったことを意識しました。

 

江錫清さんの長女 江宏さん

「車を降りると、李勇は葬儀場を指差し、父親は中にいると言いました。急いで中に入ろうとすると、職員に入り口で遮られ、警告されました。葬儀場の規定により、1つ 会えるのは5分だけ、2つ 携帯・カメラを持ち込まないこと、3つ ボディチェック。私は怒って話を遮り、父との対面を要求しました」

 

江宏さんの断固とした要求を前に、葬儀場の職員も入場を許さざるを得ませんでした。一度に2人しか入らせてもらえず、まず江宏さん夫妻が中に入りました。職員は2人を遺体安置所へ連れていくと、「江錫清」と書かれた遺体保冷庫の前に来て、少し中を開けてから、「葬儀場の規定で遺体は首より上しか見せられない」と言いました。

 

江錫清さんの長女 江宏さん

「保冷庫に横たわる父は眠っているようでした。『お父さん』と2度呼びましたが、返答はありません。思わず触ると、まだ体温がありました。特に人中(鼻の下)がまだ熱くて、私は大声で叫びました。『父は死んでない』 『早く父を救って』 家族はそれを聞いて、全員 駆け込んできました」

 

父親の生死を確かめるために、江宏さんたちは父親を保冷庫から出して、床に寝かせました。江宏さんの弟が「体に傷がないか確認しよう」と言ったので、服をめくってみたところ、案じたとおり、見るにたえない状態でした。

 

江錫清さんの長女 江宏さん

「全身 あざと傷だらけでした。体に触れると、鼻の下、みぞおち、腹や足などまだ熱い所がたくさんあったので、父は死んでいないと思いました。そして人工呼吸をすると、私服警官が大勢飛び込んできて、私たち全員を葬儀場から引きずり出しました。父が保冷庫に入れられるのを見ながら、なすすべがありません。カメラも警官に奪われました。中に遺体の写真もありました」

 

葬儀場から引きずり出された江宏さんたちは眠れぬ夜を過ごしました。そして翌朝すぐ重慶市公安局に行き、父親の死因に疑問点があると届け出ました。その日の午後、労働教養所から電話で死因について話があるから、すぐホテルに来いと言われました。

 

江錫清さんの長女 江宏さん

「労働教養所の責任者劉華から、父親は1月28日午後食後、心臓病の発作が起こり、病院に送られたが、治療のかいなく死んだと言われました。私が家族に通知しなかった理由と、父の体の傷について尋ねると、刮痧の傷と言われたので、私は尋ねました。『病院で刮痧をするのか』『誰が刮痧を許したのか』『冬に刮痧をするか』と、彼は一言も答えられませんでした。父の死亡証明書を求めましたが、拒まれました」

 

江錫清さんの死には疑問点が尽きません。なぜ、亡くなる前に家族へ危篤の通知をしなかったのか。なぜ当局はホテルで時間稼ぎをしたのか。なぜ死亡証明書を出さないのか。そして江宏さんは、他の法輪功学習者と同じように、父親も拷問、あるいは生きたまま臓器を奪われて死亡したのではないかと疑いました。

 

事件の担当弁護士 蘭志學氏

「我々はなぜ異状死を疑うのでしょうか。江さんの死後、当局が家族の対面を許さなかったからです。通常 ある人が危篤になれば、家族はそばを離れられません。しかし当局は無理やり家族を引き離しました。これ自体に問題があります。家族を追い出すのは、人に言えない事情があるからです。法輪功学習者の迫害死亡例は尽きません」

 

父親の死因を知るために、江宏さんは労働教養所に司法解剖を求めました。労働教養所は果たして同意したのでしょうか?そして、死因はいったい何だったのでしょうか?次回は、重慶検察院の官僚の録音も交えてお伝えします。謎の答えは、すべてそこにありました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/15/a1197201.html 中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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