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周秀雲事件が開廷 被告警官は罪を認めず

2015年05月19日

【新唐人2015年05月19日】山西省の女性農民工が給料を求めて工事現場を訪れた際に、警察に殴り殺された事件の裁判が18日、太原市中級裁判所で開かれました。事件に関わった3人の警官は傷害罪、職権乱用の罪で起訴されました。一方、遺族の傍聴は許可されず、全国から声援に駆けつけた民衆数百人は警察に取り囲まれました。

 

5月10日、事件の担当弁護士、李勁松(りけいしょう)さんが、警官王文軍が周秀雲を殴り殺す現場映像をネット上に公開しました。しかし、18日の審理で、王文軍は罪を認めませんでした。

 

人権活動家 呉斌さん

「午前中に審理したのは警官王文軍一人のみです。警官の罪名が成立せず、罪も認めていません。殴ったのも罵ったのも認めず、少し押しただけだと言いました」

 

去年12月13日、農民工の周秀雲さんは息子を連れ、未払い給料を求めに行ったところ、警察に暴力を振るわれ、死亡しました。事件現場で警官王文軍が周さんの髪の毛を踏んで立っている写真がネット上に公開され、波紋を呼びました。官製メディア「中央テレビ」も以前の報道で、王文軍が周さんの髪の毛を23分間も踏んでいたと伝えました。

 

裁判当日、全国各地から数百人の民衆が裁判所に駆けつけました。

 

人権活動家 呉斌さん

「数百人が入り口で警察に取り囲まれました。100人は居たでしょう。傍聴者は10人未満で、死者の兄や娘、息子すら入場できませんでした。娘と息子は入り口で泣いていました」

 

裁判の前日、吳斌(ごひん)さんは周さんの遺族とともに裁判の傍聴を申請したものの、数々の妨害を受けました。一方、加害者である警官の家族は簡単に傍聴が許可されました。

 

周秀雲さんの息子 王奎林さん

「10人の傍聴が許可されましたが、最終的に5人しか入れませんでした。声援の市民も多く、警察も多かったです」

 

李勁松弁護士は今年1月、被告が訴えられた「傷害罪」と「職権乱用の罪」は事実に比べ軽すぎると非難しました。周さんの遺族も裁判所が犯人をかばっていると非難し、北京の程海(ていかい)弁護士に事件を依頼しようとしましたが、裁判所は許可しませんでした。このことで周さんの夫、王友志(おうゆうし)さんは裁判所の前で1週間、ハンストによる抗議を行いました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/18/a1197738.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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