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【禁聞】中国の薬物乱用者1400万 若者が8割

2015年05月23日

【新唐人2015年05月23日】中国での薬物問題が深刻化を増しています。薬物の種類、密売者・乱用者が増え続けており、特に薬物の乱用者はすでに1400万人を超えたと見られています。しかも、そのうち若者が大部分を占めるそうです。

 

官製メディアの報道によると、2014年末までに当局に登録された薬物乱用者は295万5000人ですが、実際は1400万人を超えていると見られます。そのうち、合成麻薬の乱用者が急激に増えており、すでに一般的な麻薬の乱用者の数を超えています。

 

北京ベテラン中医師 冉凌宇さん

「合成麻薬はヘロインやアヘンの相対的なものです。普通 植物から取りますが、新型の薬物は人工的に合成します。一種の化学製品です。よく見るのがアンフェタミンケタミン、エクスタシーなどで、ここ20年中国で広まりました。娯楽施設でよく見られます」

 

5月11日、薬物禁止委員会の全体会議で、近年、中国では合成麻薬の乱用者の若年化や地域の広がりが見られるという発表がありました。薬物の影響による、自傷自殺、暴力、殺人、交通事故、人質を取った事件など、悪質な事件がたびたび起きていると指摘されました。

 

北京ベテラン中医師 冉凌宇さん

「合成麻薬の危険は大きく中枢神経に直接作用します。直接 脳細胞を破壊する上、依存性が高くヘロインよりも離脱症状が激しい、通常 、幻覚やいら立ち、極度の興奮などが現れ、暴力犯罪を招きやすいのです」

 

当局が発表したデータによると、中国の薬物乱用者は若者が最も多く、2014年4月末までで、35歳以下の楽物乱用者が75パーセントを占めます。特に大都市で若者の割合が高く、北京では90パーセントに達します。

中国で多くの若者が薬物に手を出す原因について、専門家は、心のむなしさを挙げました。

 

中国心理専門家 李莉さん

「私たちは外在のものを重視します。物質的な生活、衣食住など。しかし内在のもの例えば価値観、人生観、 世界観、信仰や使命感など、いずれも勉強や人生において、しっかり導かれていません。人としてのあり方や

心の健康の面の教育が欠けています」

 

現在、中国で新型の麻薬は、若者の交遊の道具になっています。カラオケやディスコ、パーティー会場などの娯楽施設で、薬物乱用が「薬をかじる」「ハイになろう」などスマートな言葉に言い換えられ、若者は軽い気持ちで薬物に手を出しています。

 

中国心理専門家 李莉さん

「若者というのは他人から認められる中で自我を見つけていきます。典型的なのは友達の中で認められることです。だから若者は盲目的に追随する現象が顕著なのです。友達がみんな薬物をやっていれば、その輪に入るために同じことをします。強要されることもあります。断ると仲間外れにされるので、断りません。孤独には耐えられないのです」

 

また、「ラジオ・フリー・アジア」は専門家の観点として、中国社会全体が不安定で、前途に希望が持てず、マフィアがはびこっているほか、信仰の自由の制限により、モラルが喪失したことが背景にあると伝えました。いずれも若者の心のむなしさや薬物乱用の主な原因だと指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/19/a1197827.html (中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/吉原)

 

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