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盗んだアメリカの情報は無益?

2015年09月18日
盗んだアメリカの情報は無益?

【新唐人2015年09月18日ニュース】      

最近、アメリカの中国関係インターネット・セキュリティ専門家グレッグ・オースティン(Greg Austin)氏の「中国は、アメリカから盗んだ情報を消化できない。」という発言が、ネット上で波紋を広げている。

 

習近平主席の訪米が迫り、中国が大量のアメリカの経済情報を盗んだという両国間のもつれが再び注目を集めている。VOAの報道によると、9月10日グレッグ氏は数名のアメリカの専門家の分析を引用しながら、「中国がアメリカの経済情報を大量に盗んだことは事実である。ところが、中国には、これらの情報を経済的利益に変える力がない。たとえ、中国がウエスチングハウス(Westinghouse)の核技術のすべてのデータを盗んだとしても、ウエスチングハウス(Westinghouse)の作った原子炉を作ることはできない。これらの情報は、5年後、10年後には使えるかもしれないが。」と指摘した。

 

グレッグ氏は、1979年から中国を研究しはじめ、2014年に出版した「中国のインターネット政策」を含め、これまで6冊の中国のアジア安全保障に関する著作を執筆している。

グレッグ氏の研究によると、中国の情報工作の優先順位は、70%を海外に亡命する政治的見解の異なる民主活動家などを含めた中国の国民に、20%を台湾に関係するものに、10%をダライラマとチベットの順になっているという。

 

今回のVOAのインタビューで、グレッグ氏は、「アメリカの最新情報によると、アメリカは、中国のアメリカの経済情報への窃盗に関する制裁を遅らせる可能性があり、少なくとも習近平主席が正式な訪米をする前に制裁を実施することはないだろう。」と予測し、さらに、「もし、アメリカ政府が習近平主席の訪米前に制裁決定を公表したら、習近平主席とオバマ大統領の会談は気まずい状況に置かれることになりかねない」とコメントした。

 

グレッグ氏の発言が発表されたると、直ちにネット上に議論を引き起こした。

 

ジョン.D(John.D)の書込みでは、トルーマンの時代に中国政府から金銭を受け取り、中国政府のためにロビー活動をする専門家と政治家が少なくなかった。結局、アメリカ政府は毛沢東を支持し、蒋介石の敗北をもたらした。アメリカ政府は、この教訓からしっかり反省しなければならず、グレッグ氏を調査したほうがいいといっている。

 

また、匿名の書込みでは、グレッグ氏は中国にはこれらの情報を消化する能力がないと断言したが、J-20戦闘機はよい例ではないか? これは、アメリカの損失ではないかといっている。

 

習近平主席の訪米前にグレッグ氏がこのような発言したことで、すでに習近平主席とオバマ大統領の会談は気まずい状況に置かれている。習近平主席陣営と江沢民陣営との暗闘が白熱化している中で、習近平主席の訪米を二週間後に控えた現在、複雑な社会情勢ので、錯綜した情報が流れている。

 

(翻訳/張楊)   

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