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劉源は誰のために犠牲なったのか?

2016年01月10日
劉源は誰のために犠牲なったのか?

【新唐人2015年1月10日ニュース】

 

 中共の軍事委員会のメンバーへの昇任が見込まれる現役の総後勤部政治委員の劉源氏は2015年12月11日、突如、退任すると公表され、その後、習近平、李克強と中共軍委副主席の許其亮が宴を設けて劉を慰労した。12月16日、劉氏は退任パーティに2点について発言した。

 

① 軍隊は、思想上、行動上において、習近平と高度な一致を保つべき。

② 軍隊は、軍人の天職と使命を忘れるべきでなく、軍隊上層部に現れた堕落や怠慢などの減少に用心すべき。

 

これからの軍隊改革において、習近平と一致しないと、随時失脚する可能性があると軍部の上層部に警告した。また、中共軍隊の現状をも披露した。即ち、堕落や怠慢などの現象は非常に普遍的な事象であるという。

 

 劉源氏は、習近平が軍内反腐敗の急先鋒であり、彼は徐才厚と郭伯雄を失脚させることに重要な役割を果たしていた。香港の『争鳴』雑誌によると、2015年8月初め、北戴河会議上、軍隊改革は初めて提出され、しかも軍の紀律委員会、軍の政治法律委員会と軍の科学技術委員会の改革が率先して行われ、改革後の軍紀律委員会の書記は劉源が唯一の候補として定められており、中共の18期5中全会に中央軍事委員会のメンバーへ昇任すると決まっていた。しかし、習近平が江沢民の逮捕において優柔不断であったため、軍内の江沢民派が反撃し始めた。今回の投票において、軍事委員会の第一副主席である範長龍が反対票を投じたため、劉源の軍事委員会への昇任は遂げられなかった。劉源の親友である張木生氏は数か月前に、ネット上に文章を掲載し、軍内において張又侠氏以外にほとんどの人間は徐才厚と郭伯雄の時代に官職を売買した結果、現在のポストに就いたため、劉の軍内での反腐敗を恐れており、彼らにとっては劉の昇任が望ましいものではなかったという。

 

8月に軍内の江沢民派は、習近平の反腐敗の勢いを恐れて、軽挙妄動する勇気がなく、8月12日、天津大爆発が起きた。習近平は誰が自分を殺そうとしているかはよくわからず、その後の反腐敗の勢いは2013、2014年ほど強くなくなった。習近平の優柔不断で、軍内の江沢民派は10月から反撃し始めた。8月に中央政治局が定めた劉源の人事を10月の軍事委員会は組織原則をもってそれを否定した。即ち、11名の中央軍事委員会のメンバーの投票によって劉の昇任は決められる。3/4以上の賛成票を得ない限り、中央政治局に提出することができないという。結局、5票賛成、3票反対、3票棄権で劉の昇任が通過しなかった。11月末に中央軍事委員会は再び会議を開き、劉の昇任に関して再投票したが、結果は6票賛成、2票反対、3票棄権でまた通過しなかった。範長龍は反対票を投じ、理由は劉が長年にわたって軍隊の上層部と非常に緊張した関係を持っていたからという。結局、習近平の軍隊改革の次のステップに障碍を一掃させるために劉は自分を犠牲にし、退役した。

 

 中共の報道によると、12月11日に習近平が最高規格で宴を設けて劉を慰労したという。参加メンバーから見ると、習近平と李克強以外に中央軍事委員会の常務副主席である範長龍氏が参加すべきだが、二番目の副主席の許其亮が陪席した。この報道から、範長龍が習近平と一致しておらず、これは中共軍事委員会内の矛盾を公にした。中共の18期軍事委員会は江沢民体系の産物であり、反腐敗の面を広げていくと、遅かれ早かれ彼らの利益に触れるようになるに違いない。

 

 習近平は劉源を頼りにして徐才厚と郭伯雄を失脚させたが、軍内の江沢民派を完全に粛清したわけではなく、南シナ海の人口島の建築事業の継続から習近平が完全に軍をコントロールしているわけではないことを伺うことができる。中共を解体しない限り、江沢民派の者はこの体系を用いてしかも最も残酷なやり方で習近平の報復する。賊を捕まえるにはまずその頭目を捕まえるべし。中共の解体と江沢民の逮捕は、目下緊迫の情勢を緩和するポイントになるだろう。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/01/07/a1245788.html (中国語)

(翻訳/張陽)

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