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中華圏最初のテレビ局 香港『アジア・テレビ』59年の歴史を終了 社員全てを解雇

2016年03月06日

【新唐人2016年3月6日】

 

中華圏最初のテレビ局である香港の民間テレビ局『アジア・テレビ』(亜洲電視、略称は「亞視」)は、長年の経営不振による負債の為、3月4日で社員全てを解雇の上、放送を終了する事になりました。

 

「アジア・テレビ」臨時債務清算担当のデロイト(Deloitte)社は、新出資者と合意に達しなかったため、維持不可能な状態として、今月4日をもって残っている400名程度の社員全てを解雇の上、放送を停止し、会社を清算する事を、3日夜の記者会見で発表しました。

 

デロイト中国華南区代表パートナー 黎嘉恩(リー・ジャエン)氏

「これ以上放送を継続すると、債権者の損失が増加します。私たちは、会計事務所や弁護士ら或はほかの第三者、(新出資者)から、いままで一文の現金も得ていません。明日(4日)全ての社員を解雇せざるを得ません」

 

1957年に始まった『アジア・テレビ』は、かつて香港、マカオ、広東省、北アメリカに多く視聴者がおり、レスリー・チャンを含む多くの香港スターが育ちました。1989年の六四事件の際は、報道陣の中で、天安門広場から最後に退却した華人テレビ局として、香港の人々に感銘を与えました。香港の主権返還後、中国の資本参加をめぐる一連の騒動と、北京政府寄りの報道姿勢により、次第に視聴者からの支持を失っていきました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/04/a1255984.html (中国語)

(翻訳/Ann ナレーター/水田 映像編集/李)

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