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中国系ビジネスマン、米軍技術データを盗み中国に渡す

2016年03月25日

【新唐人2016年3月25日】

 

中国系のビジネスマン蘇斌(スー ビン)(50歳)が、3月23日に、カリフォルニア州の裁判所で、米国国家防衛請負業者のコンピュータネットワークに侵入し、米軍の技術データを盗み、中国に渡したことを認めたと、米司法省は発表しました。

 

裁判所の司法取引によると、蘇斌は他の2名の共犯者と共に、2008年10月から2014年3月の間、連続で違法にコンピュータへ侵入し、米軍の大型長距離輸送機C-17を含む重要な軍事技術情報を盗み、中国語に翻訳した後「究極の受益者」へ渡しました。犯行動機は金銭目的であると、蘇斌は述べました。

 

米国は早い段階で蘇斌のメール内容を把握し、2012年のあるメールで、2名の共犯者の軍人身分、名前が出てきたと、今年1月カナダの『グローブ・アンド・メール』は報道しました。

 

米司法省は現在、他の関連者へ起訴していません。

 

ニューヨーク市立大学 政治学教授 夏明

「最大の可能性は、蘇斌氏が大きな案件の中の一つに過ぎないということです。調査は継続していると思います」

 

この数年間、中国からの数万回のサイバー攻撃で、50のアメリカ議会図書館相当の約50TBの米軍機密データを盗んだと、米保守系ニュースサイト『ワシントンフリービーコン(The Washington Free Beacon)』は2015年に披露したアメリカ国家安全保障局の機密ダイジェストで報じました。

 

米国国家安全保障局は複雑な技術を通じて、ハッカーを追跡した末、中国軍総参謀部第三部(技術偵察部)からのものだと分かりました。

 

盗んだ技術で自分たちの兵器を作り出します。兵器専門家の分析によると、中国軍の「J-31(殲-31)」戦闘機は米軍の「F-35」の模倣です。

 

中国の軍事支出は過去20年間連続で年間二桁数字で増加して、なぜ盗作に依存するのでしょうか?それは、中国軍の腐敗したシステムが軍需産業の科学研究を呑噬(どんぜい)するからだと見られています。

 

ニューヨーク市立大学 政治学教授 夏明氏

「軍事費の分配においての汚職はとてもにひどい。国防研究費の多くは、実際には、彼らが自分のものにしています」

 

近年、米国の軍事機密を盗む中国人の学者、ビジネスマンの数人が、米国で起訴されました。

 

アメリカ・サウスカロライナ大学教授 謝田氏

「外国の軍事情報を盗むのは、共産党政権確立の最初から始まっています。その体制の最も卑劣なのは、愛国心という手段で中国人を説得して、彼らを利用することです。しかし一旦ばれると、彼らを完全に切り捨てます。彼らは自分の祖国のためにそこまでやり、中国からの助けが必ず来ると信じていたのに、結局中国政府は彼らとの関係を全部否定します。今回のこの人(蘇斌)は大富豪です。彼はお金のためにやったのではありません。彼は自分の愚かさにとんでもない代価を支払った。実に残念なことです」

 

中国当局はすぐに蘇斌との関連を否定しました。

 

蘇斌は、おそらく最高5年の刑と25万ドルの罰金が科されることになります。米司法省は今年7月13日に判決を公表する予定です。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/25/a1259374.html (中国語)

(翻訳/Ann ナレーター/真彌 映像編集/李)

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