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中国バブル状況の実態、一人当たり財産230万円の中にある不動産バブル

2016年05月05日

【新唐人2016年5月5日】

 

中国メディアによると、中国人の世帯1人当たりの平均財産は約230万円。この中で不動産比率が最も多く、そのバブル度合いが懸念されています。

 

中国経済趨勢研究院が4月28日に発表した「中国家庭財産調査報告」によると調査を行った全国25省1万2千世帯一人当たりの財産は約230万円。しかし、地区差異と都市農村差異は明らかで、東部地区は西部地区の2.5倍。都市世帯は農村の3.2倍でした。

 

着目すべきは、不動産の純資産は65%に達している点です。これは230万円のうち150万円が不動産であることを意味しています。

 

中国の不動産バブルは深刻で、「不動産価格収入比」のバブルレベル試算によると、中国で80平米の住居を買うには中所得世帯20年分の収入が必要です。米国では5年分です。

 

ロイター社のコラムニスト、ウェイド・シェパード氏は最近発表した記事で、バブルが崩壊すれば中国の75%の世帯の財産が蒸発すると警告しています。

 

しかし、多くのネットユーザーは、現在自分の財産は平均値に届かず、貧富の差は巨大すぎて、平均値などはバブルまみれではないかと疑問視しています。

 

北京大学が今年発表した「民正発展報告」は、中国の1%の頂点にいる世帯は全国の三分の一の財産を所有していると述べています。中国世帯財産のジニ係数は1995年の0.45から2012年の0.73に拡大しています。ジニ係数が警戒線0.4を超えると貧富の両極が分化し、社会階層の対立が起こりやすくなり、社会の動揺を引き起こすと言われています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/04/30/a1264815.html (中国語)     

(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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