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中国の大学生、ストレス解消の為、スイカ1トンを潰す

2016年06月05日

【新唐人2016年6月5日】

 

四川省重慶市の2000名あまりの大学生が、29日、重慶市仙女山(せんにょさん)草原で、期末テストのストレス解消のため、「スイカ戦争」を行いました。1時間に1トンのスイカを潰し、輿論の注目を集めました。

 

ネット写真によると、学生たちが草原で走り、スイカを互いに投げ合い、潰れたスイカの赤い果汁と果肉が草原を一面に染めました。

 

1時間足らずで、1トン余りのスイカがすべて潰されました。「ストレス解消方法がいくらでもあるのに、こんなに食べ物を浪費しなくてはならないですか」「大学生なのに、教養がないのでは・・・」などの指摘が上がっています。

 

中国のネット作家劉逸明(りゅう いつめい)さん

「どんな方法でストレスを解消するかはどうでもよくて、こんな問題が出たのは必然性があると思う。このような方法を使わなくても、ほかの方法を使うことになるでしょう」

 

劉逸明氏によると、中国の学生は学習からの圧力が大きく、多くの学生は就職活動の為に勉強しています。

 

中国のネット作家劉逸明(りゅう いつめい)さん

「多くの人が大学に入っても、大したことを学んでいません。いろんなテストに対して、学校で真面目に対応しています。ストレスが結構たまっています。そろそろ卒業になると解放感があり、何でもよかったが、溜まった不満を吹き出して抗議をしたかったのだと思います」

 

近年、学生がストレスを解消するため、テストの直前に本や、テスト用紙を破り、校舎で叫ぶなどとメディアで報道されています。

 

「山東大学」元教授孫文広さん

「問題のカギは政府にあると思います。政府が言論の自由を無くし、表現の自由もなく、こんな環境の中で、学生は悶々として、ストレスが積もって、最後はこのような乱暴な形になって噴出してしまったのです」

 

中国のネット作家劉逸明(りゅう いつめい)さん

「中国の教育体制と政治体制は連動しています。学校と政府機関とは差がなく、大学の指導者は政府の官僚と似ていて、学生の前で威張り、学生も学歴のために勉強し、将来良い処に就職したい、だから、昨今、先生も学生も質が良くありません」

 

中国のネット作家劉逸明氏によると、中国の教育体制は元々問題を抱えているため、キャンパスで社会を驚かせるようなことが起こっています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/05/31/a1269108.html (中国語)

 

(翻訳/小松 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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