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大手4社を含む中国製薬会社の咳止め薬から硫黄が検出【禁聞】

2016年06月16日

【新唐人2016年6月16日ニュース】

 

最近、複数の中国製薬会社の咳止め薬から硫黄が検出され、適量を超えて服用すると呼吸器系にダメージを受けることが明らかになりました。調査によると、硫黄が混入された原因は、硫黄燻蒸した生薬を原料に使用しているためで、このやり口は医薬品業界の“メラミン”と言われ、再び人々の中国の食品や薬品の安全に対する信用に影を落としています。

 

中国「経済参考報」によると、薬局で販売されている咳止め薬5種類から硫黄が検出されたという苦情が伝えられました。主な原因は硫黄燻蒸された漢方薬の浙貝母(せきばいも)を原料に使用したためです。現在、太極集団、通薬集団、哈薬集団、雲南泊薬集団など、製薬大手4社がこの中に含まれています。

 

一般的に、最終製品の薬の成分中に硫黄が含まれているべきではありませんが、検査された咳止め薬100g中、最高0.6gの硫黄が含まれているものもあり、この中には子供用の咳止めも含まれていました。

 

台湾の漢方医 陳乃菁(ちん だいせい)氏は硫黄燻蒸された薬物は薬効を破壊するばかりでなく、過剰に硫黄を摂取すれば人体に大きなダメージを与えると警告しています。

 

台湾漢方医 陳乃菁氏

「これらの製薬工場で、硫黄燻蒸された薬が入れられていたら、呼吸道の粘膜を刺激します。硫黄ガスを沢山吸い込めば、肺や声帯に簡単に水泡ができます。長期的に摂取すれば、徐々に眩暈がし無気力になるか、慢性気管支炎、あるいは味覚や嗅覚が減退するでしょう。全て起きる可能性があります」

 

浙貝母は解熱去痰、肺を潤し咳を止める漢方薬材です。しかし、記者は中国大陸で硫黄燻蒸された浙貝母などの漢方薬材を使用する現象が普遍的に見られることに気付きました。それは医薬品業界の“メラミン”のように、漢方薬材業界の中の暗黙のルールになっているのです。

 

中国臨床漢方医 冉医師

「特に漢方薬材や生薬が市場では深刻です。硫黄燻蒸の材料を使えば、薬品の品質低下につながりますが、この事は普遍的現象を形成しているようです」

 

業界関係者によると、硫黄で生薬を燻蒸することには2つの作用があり、一つは色付け、美白、二つ目に防腐で、保存に都合がよいためです。浙貝母の集散地では、公然と硫黄を含有した貝母と、そうでない貝母が売られています。硫黄を含む貝母は見た目が良く、水分が多く重量もあり、利益が大きいそうです。大部分の硫黄含有貝母は製薬工場、生薬小売店に流れ、一部は漢方医院に流れます。

 

冉医師

「以前宅診した時、この(薬品)を卸す人に燻蒸したものはよこすなと言ったら、燻蒸物していないものを渡しますと言いました」

 

咳止め薬の硫黄含有事件が暴露されたあと、多くの人が驚きと怒りを感じ、ある人は悪徳な薬局や製薬会社を罵り、ある人は政府監督部門の怠慢に不満を抱き、又ある人は、中国人は“百独不侵(どんな毒にも侵されない)”と自嘲しています。しかし、冉(ぜん)医師は記者に対し、医薬品業界において硫黄燻蒸は氷山の一角にすぎないと話します。

 

冉医師

「多くの不透明な部分があります。例えば人参は化学肥料を使い、成長を促進します。何年もかけて大きく成長する人参を化学肥料を使い1年でこんなに大きく成長させます。これより大きい物もありますが、どんな薬効があるのでしょうか。時間短縮し化学肥料の中や一部は別の成分の中で作られ、健康に影響します!些細な事も恐ろしいのです。最大限に利益を得る為、一部の薬は代用品を用いています。効き目はありますが劣っています」

 

冉医師は、薬監部門は医薬品業界の黒幕について何も知らず、往々にして容認、擁護の態度を取っていると指摘しています。

 

冉医師

「知っていても干渉しません。財産を取られるようなものだからです。国中の漢方医薬管理局はこの薬品の許可申請が必要なので、年次検査で抜き取るのです」

 

記者は検索で、2012年に多くの大陸メディアが浙貝母の硫黄燻蒸を暴露し、民衆が怒りを爆発させた事件を見つけました。当時の政府は外部に対し、全面的な特別整理を経て、この現象を根本から抑止したと発表していますが、数年後の現実は政府に強い平手打ちを食らわしています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。  

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/11/a1270724.html (中国語)     

(翻訳/赤平 ナレーター/真彌 映像編集/李)

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