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「六・四」の銃声で共産党を捨てた 羅瑞卿の息子羅宇独占インタビュー 【禁聞】

2016年06月16日

【新唐人2016年6月17日ニュース】

本日も引続き、中国共産党軍の元大将、故羅瑞卿(ら ずいけい)の息子の羅宇(ら う)氏に伺います。多くの中国人と同じように、彼の人生も「六・四」天安門事件で変わりました。軍人が自国の民衆を虐殺したこの事件は、彼に軍服を脱がせたと言います。

 

1989年6月4日、パリの航空展に出発する前夜、羅宇氏は北京の父親の家の寝室に宿泊していました。ベッドの上で虫に刺されたような感じがずっとしており、腕の所々が赤く腫れあがりました。しかしなぜか肝心な虫はどこにもいないのです。

 

羅宇(ら う)氏:「その夜はとても寝付きが悪く、外からは‘ダダダダ’と大きな破裂音が聞こえていました。爆竹か?祝日でもないのに、と思いましたが、事務官が戻ってきて、これが銃声だとわかりました。」

 

羅宇氏はすぐに運転手を起こし、空港に向かいました。彼は回想録の中で「パリで、私はテレビの前に張り付き、軍人が狂ったように、銃を乱射している光景をずっと見ていた。」と書いています。羅宇氏は、中国の未来のために、軍は国有化しなければならないと痛感しています。

 

李沐陽(り もくよう):「「六・四」事件後に中国を離れると決意したのですか?」

 

羅宇(ら う)氏:「「六・四」事件後、この軍服を着続ける理由がなくなりました。当時、権力を握っていたのは鄧小平(とう しょうへい)と楊尚昆(よう しょうこん)です。彼らは戦車を天安門広場に入れたのです。これで、私は中国共産党に何の希望も持てなくなりました。」

 

李沐陽(り もくよう):「貴方のような身分をお持ちの方にとっては、親が築いてくれた全てを捨てることは、大変なことだと思います。」

 

羅宇(ら う)氏:「貴方が言う、親が築いたものを捨てるという事の意味する内容は正しくないと思います。親から受け継ぐものの中で、最も重要なことは、道徳を重んじ、信念を持つことだと思います。親を利用し、金儲けしか知らないような子孫になることではないはずです。」

 

羅宇氏は、約束された権力の座を捨て、道徳を守ることを選び、その後、不思議な体験を通じて、子供の頃から受け続けた無神論教育から抜け出すことが出来、神を信仰する人となりました。

 

羅宇(ら う)氏:「習近平は、なぜ共産党による60年以上の統治によって、中国国民が信念も道徳も失ってしまったのかを自問してよく考えなければいけません。私に言わせれば、共産党自身が道徳も信念も持っていないからこそ、国民が悪くなる一方なのです。」

 

李沐陽(り もくよう):「中国の至るところに危機が存在し、その理由の根源は一党独裁体制にあるのだとあなたは書かれましたが、もし一党独裁が終わったら、中国はどうなるでしょうか?」

 

羅宇(ら う)氏:「一党独裁が終わるなら、中国は民主化するでしょう。勿論、民主制度ですべての問題解決ができるとは思いませんが、民主制度がなければ何の問題も解決できないと思います。」

 

記者:「しかし、多くの人は、中国共産党が多党制を実施すれば、中国は混乱してしまうと考えています。」

 

羅宇(ら う)氏:「それは全部嘘ですよ。世界には民主国家がたくさんありますが、皆混乱しているわけではないでしょう。重要なのは、長年の一党独裁を経験しているために、急に止めることが難しいということです。徐々に行うべきです。やり方としては、蒋経国氏を見習うと良いでしょう。なんの計画もないまま実現できたのです。そのやり方を学ぶべきです。

 

羅宇氏は辞職とともに、自動的に共産党を離党しましたが、92年に江沢民が彼の党籍と軍籍を剥奪し公表したことで、すべての人間が知ることになりました。彼は中国共産党とは何の関わりもなく、党がやった悪事とも自分は関係がないことを示してもらったと喜んでいました。そして自分と同じ二世はみな離党すべきで、共産党の悪事の共犯にならないようにと話しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/12/22/a1242833.htmll (中国語)

                                 

(翻訳/小松、映像編集/叶)

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