HOME > ニュースページ > 安全保障&軍事 > 詳細

北朝鮮ミサイル発射の裏に江沢民派の退勢が見える

2016年08月04日
北朝鮮ミサイル発射の裏に江沢民派の退勢が見える

【新唐人2016年08月04日】

8月2日、3日、連続二日間で北朝鮮は日本向けに弾道ミサイルを発射した。韓国への最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備決定への反発という見方があれば、日本軍への攻撃能力を誇示することが目的だったという見方もある。

 

いずれも一理があるが、よく考えてみたら、経済的窮地に陥り、国家の全体的な破たんに直面している北朝鮮は、現在、ミサイルを発射する経済的な余裕が全くない。金正恩がトップ就任してから今回を含め32発の弾道ミサイルを発射した。弾道ミサイルの発射は国際社会の非難を招くことを承知していながら、あえて発射する背景には金正恩と江沢民派との間の取引が窺える。筆者は、「北朝鮮核実験のスケジュール」と「北朝鮮の核攻撃ターゲットは中国、その背景にいる黒幕」の文章ですでに述べたが、北朝鮮は、従来、江沢民派と密接な関係を保っており、特に経済的な危機に陥っている現在はなおさら出資してくれる江沢民派の言いなりとなっている。

 

今回の発射に二つの原因が考えられる。一つは、最近、海外の法輪功学習者が中国大陸で発生している臓器狩りの真相を広める活動でより多くの人々に真相を知ってもらい、これは江沢民派にとって命取りとなっている。なぜなら、江沢民派の構成員は皆法輪功を迫害する同調者かその急先鋒であるからである。よって、国際社会の視線を臓器狩りからそらすために、もっと大きな事件を起こさないといけない。

 

もう一つは、習近平が国内において江沢民派への粛清を加速して、江沢民派の要員が相次いで失脚している。習が軍の50%以上を支配した以外に、現在、江沢民派の最後の砦である中央宣伝部に対する粛清を始めた。特に、中共全国政治協会の主席である兪正声氏が中央宣伝部を主管する劉雲山を非難したことをマスコミに報道されたことと、5名の中央政治委員が連名して劉雲山を弾劾する書類を提出したニュースが流れていることから、劉雲山は四面楚歌の苦しい立場に置かれていることがわかる。それに、江沢民親子は現在軟禁状態にあるという噂も流れており、苦境に陥った江沢民派が退勢を挽回するために唯一利用できるのは金銭に飢えた北朝鮮政権である。如何なる兆候もない状況下で北朝鮮がミサイルを発射した目的は、極東アジアにトラブルを起こし、国際社会非難の矛先を北朝鮮及びその裏にいる中共に差し向け、習近平政権が江沢民派への粛清を緩めさせることにある可能性が大いにある。

 

(作者 / 張陽)

トップページへ