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【禁聞】暴かれる中国臓器移植組織の内幕(4)

2016年08月19日

【新唐人2016年08月19日ニュース】

追査国際の活動(4)必要に応じて人を殺す救急移植

 

救急肝移植は生存時間が72時間を超えていない急性肝炎重症型の患者に対する緊急の肝臓交換手術です。緊急適合性検査が難しく、ドナーを待つ時間が長いため外国ではなかなか見られませんが、中国では1999年以降、この種の移植が一般的となっています。

 

『2006年度中国肝移植報告』で2005年4月6日から2006年12月31日の間に、移植センター29箇所に対し収集した8486件の内、4331件が救急移植で、うち1150件が救急肝移植で、全体の26.6%を占めます。最短の手術は入院4時間以内で行われました。

 

大量の肝移植の存在は必要に応じて殺人の可能性が問われます。

 

例えば、第二軍医大学付属病院、上海長征病院は2003年から2006年の3年間に、120件の救急肝移植を行い、最短で入院後4時間以内の場合もあります。

 

また、浙江大学付属第一病院肝胆膵外科の鄭樹森(てい じゅしん)医師はある論文のなかで、同医院が2000年1月から2004年12月に46件の救急肝移植を実施し、全ての患者が72時間以内に手術を受けたと述べています。

 

2006年5月17日『華夏時報・華夏網』の報道によると、2004年12月28日、北京市海淀(かいでん)区病院臓器移植センターの執刀医師、韓修武(はん しゅうぶ)氏は48時間のうちに同じ患者に対し2回の腎臓交換手術を行いました。一回目の交換後、患者が拒絶反応を起こし失敗すると、翌日2度目の手術を行いました。人々は「外国では3年も待つのに、この病院では豚の腎臓を買うように容易だ。一つ目の腎臓は9日で見つかり、二つ目は直接持ってきて交換するなんて、おかしくないか?」と言っています。

 

2015年3月19日追査国際の電話調査記録で、鄭州大学第一附属病院、肝移植の李功権(り こうけん)医師に肝移植に必要な待ち時間を聞いたところ、彼はこのように答えました。

 

鄭州大学第一附属病院肝移植 李功権(り こうけん)医師

「今日の午前中にも一件手術がありました。明日も一件予定されています」 

 

(今日手術を受けた患者はどのぐらい待ちましたか?)

 

「まず肝が手術を受けても大丈夫かを見て、大丈夫なら肝臓があれば、電話をします。当日の夜にきて手術を済ませる患者もいます」

 

みなさん、考えてみてください。ドナーの臓器は無作為に提供されます。たとえ死刑囚でも司法手続きに従い、最高裁判所の決裁と規定された時間の死刑執行のため、大量で突発的な救急肝移植の需要を満たすことは出来ないのです。大量の救急肝移植は必要に応じた殺人の可能性が考えられ、いつでも臓器を取り出せる膨大な生きたドナーの提供源であることを意味しているのです。

 

次回は、中国臓器移植界で、多くの病院が同時に複数の移植手術を行っている異常な現象についてお伝えします。

 

新唐人テレビがお伝えしました。    

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/17/a1275622.html(中国語)

 

(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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