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毛沢東の孫が体制批判「政府は人民の民主の権利を踏みにじっている」

2016年09月20日
毛沢東の孫が体制批判「政府は人民の民主の権利を踏みにじっている」

【新唐人2016年9月20日】

中国国家主席であった独裁者、故毛沢東の唯一の直系の孫である毛新宇氏が中国政治体制の改革問題について語る動画をネットで話題になっている。毛氏は動画で、中国政府の役人が法制度を軽視して人民の民主の権利などの言論を踏みにじっていると批判している。

 

動画の中で、毛氏は全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の二大会議に参加する際につけるバッジをつけており、「両会」期間中に受けた取材のように見える。

 

毛氏は、「政治体制を改革するのに最も難しい点は、我々指導者幹部と党政機関がどのようにして人民により多くの民主を与えるかという点だ。そしてもう一つ、どのようにして人民により大きな監督権を与え、役人の腐敗を監視するようにするかである」と述べている。毛氏はさらに、人民の民主の権利と監督権を拡大する方法を考えるべきだと主張している。

 

毛氏は手ぶりも添えながら続けた。「中国の基層を為す多くの民衆は、彼らが本来有するべき民主の権利が政府幹部によって軽視されていると感じている。それが彼らの最も強烈な心の声だ。悪い役人や幹部が法を無視し、人民の民主の権利を踏みにじり、さらには、法律が人民に授けた民主の権利を鞭打っている。これは民衆が最も憤りを感じていることである」

 

これは2013年3月4日に北京で行われた「両会」に出席した毛氏が全国政治協商会議委員として新華社の取材を受けた際の発言である。実際に当時毛氏がどれくらいの時間語ったのかは分からないが、新華社は簡略化して報じていた。

 

 

毛氏の発言動画がネットで公開された後、中国のネットユーザーの間で議論が白熱化している。「この孫ときたら、今の政治体制を作ったのは自分のおじいちゃんだということを知らないのかな?」「彼のおじいちゃんも、政権を取る前は、民主的な監督とか、国民党の腐敗とか、ずっと言っていたけどね」などのコメントが上がっている。

 

一方で、毛氏の動画に「いいね」をするネットユーザーもいる。「彼も分かっている、という事実には慰められる。私たちが想像する以上に多くのことを分かっていると思う」「この孫のことをずっと軽蔑してきたけれど、今回の発言は道理にかなっているし、良心があると感じた。だから『いいね』をするよ」などのコメントも寄せられている。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/20/a1287335.html(中国語)

 

(翻訳/白白)

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