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習近平主導の『胡錦濤文選』出版 いよいよ江沢民のみ集中攻撃か

2016年09月24日
習近平主導の『胡錦濤文選』出版 いよいよ江沢民のみ集中攻撃か

【新唐人2016年9月24日】

中国前国家主席、胡錦濤の講話や著作物を抜粋・編集した『胡錦濤文選(以下、胡選と略す)』が中国で出版された。編集決定時期や内容をめぐり、10年前に出版された江沢民元主席の『江沢民文選(以下、江選と略す)』との違いが指摘されている。『胡選』では習近平国家主席と胡錦濤の良好な関係が強調されている。

 

編集時期の違い

 

中国では、政府が主導して政府最高指導者の講話集を出版するのが慣例だが、両書の編集時期には明らかな違いがある。

 

『胡選』の編集が決まったのは2013年7月で、胡錦濤が政治から「完全引退」してからすでに4カ月が経っていた。一方、『江選』の編集が決まったのは2003年11月で、江沢民が翌年9月に中央軍事委員会主席を辞任する10カ月前のことであった。

 

要するに、『江選』の編集は江沢民が権力を掌握していた時期に行われ、『胡選』の編集は胡錦濤が完全引退後、習近平政権が決定し行ったということになる。このことから、習近平政権が胡錦濤と良好な関係にあると同書で強調したと推測される。

 

『胡選』に「命令」の言葉含まれず

 

両書のもう一つの大きな違いは、報告、講話、会話、文章、書簡、書面指示、命令、題字などで構成される『江選』に対し、『胡選』には命令と題字が皆無であることだ。

 

これについて、評論家は、江沢民と違ってパフォーマンス好きではなかった胡錦濤が題字などを書くことを好まなかったので、題字が同書に収録されていないのは理解できると考えている。

 

だが、命令の言葉が一切収録されていないのは、軍事委員会主席だった胡錦濤が当時軍事委員会副主席を務めていた郭伯雄と徐才厚によって骨抜きにされていたことと関係があるのではと考えられている。

 

習近平が政権内の江沢民派排除を急速に進めている中、胡錦濤の責任を見過ごして、江沢民攻撃に集中するとの意思をほのめかしていると指摘する声もある。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/21/a1287593.html(中国語)

(翻訳/白白)

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