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腐敗高官懺悔の映像がテレビ放映 狙いは腐敗のボス江沢民か?

2016年10月20日

【新唐人2016年10月20日】

中国共産党中央紀律委員会と中央テレビが反腐敗をテーマに製作したドキュメンタリー番組が放送されました。映像の中で、汚職罪で逮捕された元高官たちがカメラに向かって罪を悔いる様子が披露されました。番組はシリーズで8回、6中全会の開幕まで放送されるとのことです。

 

10月17日に放送されたシリーズ第1回目には失脚した3人の元高官が登場し、懺悔しました。

 

全8回に及ぶこのシリーズは、22の省の40件以上の汚職事件を取材したものだといいます。題名は「道に終わりはない」です。

 

中国問題評論家・陳破空氏:「王岐山はかつて『反腐敗の道に終わりはない』という名言を述べたことがあります。今回それと似た題名がこの番組につけられたことは、反腐敗がまだまだ終わっていないことを暗示しています。反対勢力に対して、6中全会や第19回党大会で勢力を増そうと画策し、邪魔をしようとするなら、反腐敗キャンペーンのターゲットにするぞと脅していると言えます。」

 

来週行われる6中全会で党内の規則を制定し、政治局と常務委員会の構成員について、習近平政権に有利にしようとの狙いがあると報じられています。

 

6中全会開幕まで毎日、8回連続で反腐敗番組が放送されますが、1回目の放送の最後の方では、郭伯雄(かくはくゆう)や徐才厚(じょさいこう)、蘇栄(そえい)ら失脚した元高官も取り上げられました。元高官が頭を深々と下げて懺悔する様子を連日放送することにより、腐敗問題を強調しようとの意図があります。

 

時事評論家・唐靖遠氏:「多くの腐敗高官を番組に登場させ、腐敗グループの存在を世論に印象づけているのです。そうして腐敗グループのトップは誰なのか、これら腐敗高官を抜擢したのは誰なのか。この責任を6中全会で問おうと言うのです。自ずと江沢民と曽慶紅が追及されることになるでしょう。『道に終わりはない』とは、反腐敗は終わらないという意味を含んでいるのです。」

 

あるネットユーザーは「もし反腐敗の道が永遠に終わらないなら、腐敗は永遠に存在し続けるということになる」と揶揄しました。

 

元政治エリート・羅宇氏:「腐敗から抜け出す唯一の方法は、平和裏に民主主義体制へと移行し、国民や報道機関の監督を受ける社会へと変わることです。」

 

番組では、元高官たちが収監されている「秦城監獄(しんじょうかんごく)」の内部も映し出しています。香港メディアが今年6月報じたところによると、591人以上の省幹部がこの刑務所で刑に服しています。この刑務所は増築工事を行いましたが、すでに758部屋が満員、残りは92部屋しかありません。北京ではさらに刑務所が建設されるとのことです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/19/a1292342.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/根本 映像編集/李)

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