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中国の大学に統一戦線学科開設 党工作機関の大学進出に非難の声

2016年10月25日

【新唐人2016年10月25日】

中国の大学で、共産党の特務工作機関である中央統一戦線工作部(統戦部)に関する学科が設置され、学部から大学院、博士課程まで、生徒を募集しています。政府が政権を維持するため手段を選ばずに躍起となっている、と専門家は指摘しています。

 

報道によると、中国教育部は昨年、山東大学と中央社会主義学院が申請した「統一戦線学科」の修士課程と博士課程の設置を許可しました。同学科では統戦部の歴史や統戦学概論、多党合作などの科目について学びます。

 

学校側は、統戦部の活動は非常に重要視されているのに人材不足であり、卒業生には明るい未来が開けている、と述べています。

 

元山東大学教授 孫文広氏:「統戦学科を設置する目的は、統戦部の幹部を養成するためで、どうすれば共産党員ではない民衆を党に協力させ、服従させることができるかを研究させるためです。」

 

元山東大学教授の孫文広(そんぶんこう)氏は、統戦学科を一般の大学に設置するのは非常に極端なやり方であり、かつてなかったこと、政府は一般大学を党校と同じようにしている、と指摘しました。

 

米国在住の中国史学教授、劉因全(りゅう いんぜん)氏も、経済危機が引き起こした社会、思想、管理などさまざまな面の危機を研究し、対処できる人材を養成するため、大学内にこのような学科を設けたのだと指摘しています。

 

米国在住の中国史学教授 劉因全氏:「統戦部の活動は党が非常に重視するものであり、かつて政権を奪い取ったのも統戦部の功労が大きい。そして今現在直面している新たな問題も、統戦部の力によって解決しなければならないのです。」

 

しかし、劉氏は、「中国共産党がどうあがこうともこの難局を打開することは難しい」と述べ、「なぜなら中国共産党が消滅するのは避けられないからだ」と指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/22/a1292966.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/根本 映像編集/李)

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