HOME > ニュースページ > 事件・事故・災害 > 詳細

情状酌量求める国民の声を無視して青年の死刑を強行

2016年11月18日

【新唐人2016年11月18日】

村の党幹部を殺害したとして死刑が確定していた賈敬龍(か けいりゅう)が11月15日に死刑執行されました。死刑を前に情状酌量を求める声が各界から上がっていました。

 

賈敬龍は2015年2月19日、河北県石家荘の党幹部を釘打機で殺害した後自首し、死刑判決を言い渡されていました。賈敬龍は結婚に当たり新居を建てましたが、党幹部により立ち退きを迫られた挙句違法に取り壊され、破談にまで追い込まれました。党幹部に何度も補償を求めましたが取り合ってもらえず、憤りのあまり殺害しました。

 

このようないきさつから、賈敬龍の情状酌量を求める声が高まっていましたが、今回当局が死刑執行に踏み切ったため、非難の声が集まっています。

 

これより前、山西省の元警官が女性労働者を殴り殺した事件が5年の実刑であったことなどと比べ、賈敬龍の刑は重すぎるとの批判の声も上がっています。

 

また、当局が賈敬龍の死刑を強行したのは政府の強制立ち退き政策が今後も続行されるからであり、もし死刑に処さなければ、今後誰も強制立ち退きを敢行しなくなってしまうとの指摘もあります。

 

中国の著名な女性ジャーナリスト高瑜(こうゆ)氏はツイッターで、「賈敬龍が強制立ち退きの犠牲になった後も同じことが続くでしょう。国家がまた一つ過ちを犯したのです。強制立ち退きは、人民が本来備えているものを奪い取る強権の表れです。」

 

賈敬龍への死刑判決は中国の世論や司法関係者の間で大きな論議を呼び、多くの人々が死刑の中止を求めました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/11/16/a1297179.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

トップページへ