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トランプ氏 駐中国大使に習近平と旧知のアイオワ州知事を指名

2016年12月09日

【新唐人2016年12月09日】

トランプ次期米国大統領は、次期駐中国大使にアイオワ州のテリー・ブランスタッド知事を正式に指名しました。ブランスタッド知事は1985年に当時地方官僚だった習近平国家主席と初めて会って以来、親交を温めてきました。この人事は就任後のトランプ氏が中国指導部にどう対するかを示しています。

 

トランプ氏の政権移行チームは7日、トランプ氏がブランスタッド知事を駐中国大使に指名したことを認め、同知事も指名を受け入れました。

 

ブランスタッド・アイオワ州知事:「トランプ氏を大統領選挙で支持してきたことを誇りに思う。」

 

70歳のブランスタッド氏は習氏と31年に亘る親交があります。習氏は河北(かほく)省正定(せいてい)県党書記だった1985年にアイオワ州を訪問し、当時のブランスタッド同州知事と初めて会いました。

 

2011年に同州知事に再選したブランスタッド氏は訪中団を率いて習氏と面会し、2012年に訪米した習氏もアイオワ州にブランスタッド氏を訪問しています。

 

『ウィークリースタンダード』副編集長 イーサン・エプステイン氏:「トランプ氏の対中国姿勢が強硬過ぎると心配する人達は、今回の指名にほっとしているのでは。習近平と関係が良好なブランスタッド知事の起用により、トランプ氏はバランスを取ろうとしていると見る。」

 

トランプ氏はこれまで貿易や為替レート、南シナ海問題などで中国を非難してきました。先週には蔡英文台湾総統とも電話会談し、中国政府の神経を逆なでしました。

 

そのほか、トランプ氏の幕僚や国務長官の候補者の中には、中国政府の法輪功などの信仰団体に対する人権侵害に反対を表明する人物も多く含まれています。

 

在米政治評論家・作家 陳破空氏:「この人事から、トランプが戦略や戦術を理解していることが分かります。彼は中国が情を重んじる文化であることを熟知しており、ブランスタッドを駐中国大使として派遣して習近平とコミュニケーションを取ろうと考えています。意思の疎通を図れるなら、両国は互恵関係を築けるという平和的メッセージを送っているのです。」

 

『ウィークリースタンダード』副編集長 イーサン・エプステイン氏:「トランプはただ中国を非難するのではなく、中国と対話できる人物を求めている。対話があってこそ中国を変えることができる。非常に知恵のある決断だと思う。」

 

ブランスタッド知事は大統領選挙で一貫してトランプ氏を支持し、長男は同州のトランプ応援陣営のチーフを務めました。

 

今回の駐中国大使の指名は来年1月20日にトランプ氏が大統領就任を宣誓した後、議会での批准を受け有効となります。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/08/a1300835.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/顧)

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