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20秒で観測機を破壊 中国のPM2.5濃霧

2016年12月31日

【新唐人2016年12月31日】

PM2.5の濃霧が中国国土の7分の1を覆い、5億人に上る国民に影響を及ぼしています。河北(かほく)市市民が観測機で検測したところ、20秒で最大値に到達しました。PM2.5の濃霧は、北部の17省、約142万キロ平方メートルをすっぽり覆っています。これは国土の7分の1の面積に相当します。

 

中国ネットユーザー:「現在時刻は、北京時間12月19日。」

 

河北は濃霧被害が深刻な地域です。市民がPM2.5の濃度を測ろうとしたところ、室内は800マイクログラム/立方メートルに達し、室外では、観測機の数値がマックス状態になり、機械がフリーズしてしまいました。

 

中国ネットユーザー:「910…980…990、機械が壊れてしまった。ここは(河北)邯郸です。」

 

中国メディアによると、12月19日に河北省ので観測されたPM2.5とPM10の数値は1000マイクログラム/立方メートルを超え、世界保健機関が定めた基準値のそれぞれ40倍と25倍でした。

 

一方、PM2.5の濃度が毎立方メートル10マイクログラム増える度に、死亡リスクが4%、肺がんの死亡率が8%上昇することが、アメリカがん協会の16年間で120万人を調査した結果により、明らかになっています。

 

しかし、中国の一部の地方政府は、PM2.5の濃霧が人体に危害を及ぼすことを未だに隠そうとしています。

 

中国天網(てんもう)人権事務センターのボランティア、蒲飛(ほひ)氏はツイッターでこのようなコメントを書いています。「最近、肺の感染症がひどくなっている原因は濃霧のせいなのかと医者に尋ねると、医者は、『濃霧が原因だと言ってしまうと大変なことになる』と答えました」。

 

成都市のある医者の親族がタイムラインに投稿しました。その内容は、「病院では濃霧が呼吸器疾患に関連があることを患者に話してはいけないことになっている」というものでした。

 

先日、北京、天津と河北出身の5人の弁護士が、それぞれの裁判所に訴状を提出しました。この三か所の政府が環境保護の責任を果たしていないとして、報道機関やネットで7日間続けてお詫びの文書を掲載するように要求し、さらに、原告に精神賠償として、9999元を支払うように訴えました。しかし、北京ではこの件に関連する報道を一切出さないようにとの通達が出されました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/21/a1302942.html(中国語)

(翻訳/顧 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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