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「孔子学院」の真相暴く映画が初公開【禁聞】

2017年03月11日

【新唐人2017年3月11日】

文革の時期に、中国共産党により猛批判された哲学者、孔子は数十年を経て、海外で中国共産党のイメージ向上に利用されています。中国共産党が世界各国に設置している孔子学院は学問の自由を奪い、外国人を洗脳しようとする政治工作機関だと批判する声が多く上がっています。

 

今月3日、カナダのオンタリオ州で開催された国際ドキュメンタリー映画祭で「孔子の名義で(In the Name of Confucius)」が、初公開されました。

 

60分のフィルムは世界で争議の的となり、批判を受けている孔子学院について3年に亘り記録したものです。

 

カナダ在住作家 盛雪氏:「このフィルムを2度見ましたが、とても感慨深いものがあります。孔子学院が始まって以来13年になりますが、その間ますます多くの人たちは孔子学院がやっていることは文化や語学、教育や学術交流ではないとわかり始めています。孔子が唱える仁義礼智信と関わりのない、中国共産党が民主国家に浸透するためのソフトパワーなのです。」

 

中国共産党は巨額の費用を投じて孔子学院を世界各国に進出させ、語学学習や文化交流といった名の下で各国の大学や大学院とパートナーシップを結んできました。2004年に韓国で初めて孔子学院を開設してからこれまでに130カ国以上1500カ所の大学や小中学校内に孔子学院や孔子クラスを開設しています。

 

カナダ在住作家 盛雪氏:「中国には経済的理由により学校に行けない児童が一千万人以上もいます。中国政府はこうした子供のために国費を投じることをせず、先進国にいわゆる孔子学院を開設して語学教育を行うなど全くおかしな話です。しかも孔子学院が教えているのは中国の歴史でもなんでもなく、共産党の歴史を代弁しているだけです。こうした事実を知った時、孔子学院とは一体何なのかと問われるべきです。」

 

孔子学院は中国共産党の国外における洗脳宣伝手段としてのソフトパワーだと指摘する声が各国で上がっています。

 

「世界中に孔子学院を開設すれば世界に影響を与えることができる。」

 

「『あなたは我々の影響力を広めるためのソフトパワーを構成する重要なメンバーだ』と大勢の人に言われました。」

 

カナダ在住、作家の盛雪氏は、中国共産党は孔子の名を語って、西側諸国の共産党に対するイメージを変えようとしていると指摘します。

 

カナダ在住作家 盛雪氏:「孔子が中国の哲学者であり教育家であり思想家であるということは、誰もが知っています。ですが、中国共産党と孔子の間には何の関係もありません。中国共産党政権は誕生以来、中国の伝統文化に反対し、まさに孔子が唱える道徳、仁義礼智信に反対してきました。中国共産党がいかに孔子を批判してきたかを私たちの多くが目の当たりにしてきました。」

 

映画の主人公の一人、孔子学院の元教師の趙琪(ちょう き)さんは中国政府に選抜され、カナダのマックスマスター大学に併設されている孔子学院のアシスタント教師となりました。しかし孔子学院は趙琪さんの信仰の自由を認めず、趙琪さんは不安な毎日から抜け出すため孔子学院を辞め、カナダ難民になりました。

 

趙琪:「二度と私のような経験をする人が出ないでほしい。」

 

映画は、トロントの教育局が世界最大の孔子学院を開校する前日、同局の前で多くのトロント市民が強く抗議する様子も記録されています。一方、孔子学院を支持するグループも集まり、両グループが対立する様子も映し出しています。

 

「こんなものは永遠に終わりにすべきだ。」「言論の自由をこの上なく重視する。良心の自由、信仰の自由もだ。我々は今晩投票によってこんな協定を終わらせるべきだ。」

 

映画の舞台はカナダですが、孔子学院をめぐる論争は世界各国で噴出しています。2014年、孔子学院が中国政府から直接指示を受け、学問の自由を侵し、さらにはスパイ募集を行っていると報告されました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。              

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2017/03/08/a1314837.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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