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日本上空を飛んだミサイルは序幕に過ぎない?中国はどう選択するのか

2017年08月31日

【新唐人2017年8月31日】

北朝鮮の国営メディアは、29日に日本の上空を通過したミサイル発射は序幕に過ぎず、今後太平洋に向けて発射を増加させると宣布しました。日米両政府は北朝鮮への石油禁輸を強く求めるものと見られ、中国の出方が注目されています。

 

29日に発射された中距離弾道ミサイル火星12型は、北海道上空を通過した後、太平洋に墜落しました。

 

北朝鮮政府は30日、今回の発射実験は「実戦に近いもの」と述べ、グアム牽制の重大な幕明けであり、今後太平洋を標的とした発射実験をさらに多く行うと発表しました。

 

朝鮮問題専門家 鄧聿文氏:「北朝鮮は非常に劣悪な政権です。インド、パキスタンも核兵器の開発を進めていますが、北朝鮮のように『核兵器で消滅してやる』などと他国を威すことはありません。まったく国際社会は受け入れることはできません。」

 

日本の国連大使は29日、メディアに対し、日米両政府は国際社会に対し、北朝鮮への石油輸出を停止するよう呼びかけるだろうと語りました。

 

北朝鮮が原油の90%を輸入する中国が輸出を中止すれば、北朝鮮の軍事設備は数カ月で運転がストップします。

 

ですが中国政府は未だに「北朝鮮の民生に害を及ぼす」として石油禁輸に反対したうえ、米韓両国の軍事訓練を中止する代わりに、北朝鮮に国際法違反の核開発を停止させるよう求めました。

 

専門家は、北朝鮮は米中が一枚岩でないのに乗じて、挑発行為を激化させていると指摘します。

 

評論家 陳破空氏:「アメリカが軍事行動に踏み切らないこと、中国が石油禁輸に躊躇していること、さらに韓国で親北の大統領が誕生するなど政局が変化していること、ロシアが米中関係の接近に不満を抱き、北朝鮮を援助しようとしていること。金正恩は大国間に齟齬があり一枚岩ではないことを見て、挑発行為を激化させているのです。」

 

トランプ米大統領は30日、ツイッターで「アメリカは北朝鮮と25年間対話を続け、金をゆすり取られてきた。対話は答えではない!」と発言しました。

 

米メディアAxiosは27日、トランプ大統領が中国に対する関税制裁方案の提出を指示したと報じました。このままでは本当に対中国貿易戦争が始まる可能性があります。

 

朝鮮問題専門家 鄧聿文氏:「北朝鮮の核が中国にもたらす悪影響は深刻化する一方です。国際社会の道義にもとり信用を失います。こうした状況下で中国はよく考えなければなりません。さもなければもし中朝関係が悪化した時、北朝鮮が中国に核兵器を撃ち込む可能性も排除できないからです。短期的には起らないでしょうが、長期的にはこの可能性もあります。」

 

アメリカは米中関係と地域バランスを天秤にかけ、北朝鮮は政治イデオロギーをカードにし、中国に迫っています。中国はどちらにつくのでしょうか。

 

新唐人テレビがお伝えしました。                

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/08/31/a1340283.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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