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中国共産党大会5つの焦点 習近平は大統領制を目指すか?

2017年09月02日

【新唐人2017年9月2日】

中国の国営メディアは、中国共産党が10月18日に第19回党大会を召集すると報じました。ブラックボックスによる決定や注目の人事など、党大会について解説しましょう。

 

中国政府は8月31日、中国共産党が10月18日北京で第19回党大会を召集すると発表しました。

 

中国共産党は文革後の第11回党大会以降、5年ごとに党大会を召集しています。今年の第19回には、全国から2300人の「党員代表」が北京に参集し、7日間に亘る会議で中央委員200人、中央委員候補100人以上、中央規律委員などを選出します。

 

ここで選出された300人以上の中央委員らは大会終了の翌日にまた会議を行い、まず25人の中央政治局委員を選出し、そのうちの数名が中央政治局常務委員など中国共産党の最高職務に就任します。

 

人事は「選出」によって行うとは言うものの、実際には昔からブラックボックスで決定されてきました。25人の政治局委員のポストに対して候補者が25人しかおらず、ほかに選択肢はありません。

 

人事決定には中国共産党に特有の権力闘争が密接に絡んでいます。権力争いの場である党大会人事における今年の焦点は、(1)王岐山が68歳以上退任の内規を打破し、留任するかどうか。

(2)政治局常務委員の人数が変わるか。習近平と李克強を除く他の常務委員はどの派閥によって選出されるのか。

(3)中国共産党の党規約に習近平の理論が盛り込まれ、意に沿わないものは削除されるか。

 

その3点がまず挙げられます。これらはすべて中国共産党の現体制内で派閥間で争われている問題です。

 

4つ目の焦点は、習近平が後継者を選ぶかどうか。もし選ばなければ、習近平は2022年以降も国家主席の座に留まる続けるつもりであり、大統領制を採る可能性もあると言われています。

 

5つ目の焦点は、党主席制が復活するかどうか。党主席制が復活すれば、習近平はほかの常務委員よりも高い最終決定権を持つことになります。中長期的に見れば、毛沢東のような中央集権路線によって、永遠に党主席であり続けるか、或いは党主席の決定権を強化し、大統領制に政治制度を移行させるか、2つの可能性があります。

 

党内部では権力闘争と腐敗の問題が後を絶たず、国民の不満はこれまでにないほど高まっています。人権侵害への反対、中国共産党の解体を望む声も国内外から上がっています。新しい歴史を刻むかどうか、中国共産党の決定に注目が集まります。

 

新唐人テレビがお伝えしました。                

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/09/01/a1340447.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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