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顔識別監視カメラで進む中国の監視社会

2017年12月22日

【新唐人2017年12月22日】

「世界最大の監視システム」を謳う「天網」。現在中国全土に設置する1億7000万台の監視カメラを4億台に増やすと発表しました。多くのカメラには顔を識別できる性能があり、中国の主要都市で使用されています。人権活動家は、顔識別による監視システムの使用目的は、社会統制のためであると指摘しています。

 

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「デモや集会などが起きた時、全国に密集する数千万台のカメラから成る『天網』監視システムが収集した画像から、顔を識別できます。政府は誰がデモに参加したかなどを知るために、こうした情報を集めているのです。警察は監視用車でリモコンで操作できるビデオカメラでその情景を撮影し、即時にその映像を送って、彼らが誰なのか身元を判別し、取り締まるのです。」

 

イギリスBBCの記者は貴州で天網システムを試しました。記者は警察に自分の写真をブラックリストに入れさせた後、公安に指名手配されているようにシミュレーションを行いました。すると、警察は僅か7分で記者を見つけました。

 

顔の識別機能付きの監視カメラの開発業者は、カメラは顔を捉えるとすぐさまその人物の身分証明書に連結され、過去1週間の行動や、運転する車、親族、誰とよく会っているかなども分かると述べています。

 

北京在住の人権活動家胡佳(こか)氏は、顔の識別監視システムは今のところはまだ政府内部への監視に利用されているだろうと分析しています。

 

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「このシステムが反腐敗運動や犯罪者追跡のためだけではなく、政権内部の権力闘争や粛清のために使われることは明白です。共産党の非常に多くの役人が粛清を逃れるため、海外にまで逃げています。彼らは複数の国のパスポートを持っていますが、顔識別データベースにデータがあるので、それらも役に立ちません。このことは政権内部の者が一番よく分かっています。」

 

天網監視システムは国民のプライバシーを侵害するものであり、共産国の中国では、政府に反対意見を言う者を取り締まることに使われると危惧されています。

 

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「この技術は中国のような警察帝国では、非常に発揚されるものです。もちろん犯罪者やテロリストの取り締まりに使われる側面もありますが、主な目的はやはり、国家資源を使って、共産党の統治者のために活用することです。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/12/16/a1355211.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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