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米 中国人の元公安局長ら14人を人権侵害や腐敗行為により制裁対象に

2017年12月24日

【新唐人2017年12月24日】

アメリカのトランプ大統領は21日、人権侵害と腐敗行為に関与した者14人に対し、制裁を行う行政命令に署名しました。制裁対象となった14人の中には、中国北京市公安局朝陽分局の高岩(Gao Yan)元局長が含まれています。制裁対象者は、アメリカへの入国を永久に禁止され、アメリカ国内の財産は凍結されます。世界マグニツキー人権法に基づく初めての制裁です。

 

ホワイトハウスは21日、トランプ大統領が世界各地で横行する人権侵害行為や腐敗行為が、アメリカの安全と外交、経済などの政策にとって大きな脅威となっていると考えていると発表しました。

 

トランプ大統領は国際緊急経済権限法、国家非常事態法、そして昨年可決された世界マグニツキー法に基づいて、この脅威に緊急に対処するよう命じる行政命令に署名し、財務長官、国務長官、司法長官に各国の人権侵害と腐敗に関与した人物に制裁を行う権限を授けました。

 

財務省は同日、13カ国14人の制裁対象者を発表しました。

 

このうちの1人、北京市公安局朝陽分局の高岩・元局長は、人権活動家の死に責任があるとして、制裁対象者リストに入れられました。

 

人権派弁護士 滕彪氏:「制裁対象者のリストに載った個人や企業は、アメリカへの入国禁止とアメリカ国内の財産の凍結、アメリカにおけるビジネスの禁止が法で定められています。非常に重い懲罰手段であり、高岩がこのリストに載ったことで、中国の公安関係者や人権侵害への関与者は驚愕しているでしょう。」

 

今年、多くの人権団体が制裁すべき人権侵害者としてリストをアメリカ政府に提出してきました。その中には、傅政華や陶晶ら法輪功への人権侵害で告訴されている40人の中国の役人も含まれています。

 

今回制裁対象となった高岩は官位はそれほど高くはないものの、全体的に見て、中国に対する戦略的な考え方そのものが変わってきたと専門家は考えています。

 

人権派弁護士 滕彪氏:「今日制裁リストが出されたことは、決して例外的な政策ではありません。最近の一連のアメリカの報告書や、議員たちの発言などから見て、西側諸国が中国の赤い独裁政権が世界で拡張していることに危惧を抱いており、その危惧が実際の政策に変化しているといえます。」

 

財務省は制裁リストに載っているパキスタン人医師について、パキスタン当局の話を引用し、違法に人体から臓器を摘出し販売したと説明しました。

 

ある人権団体は、中国で違法な臓器移植が横行していると指摘しています。アメリカ議会は昨年、中国政府が法輪功学習者ら良心の囚人の臓器を強制的に摘出していることを非難する343号決議案を可決しました。人権団体はアメリカ政府に対し、制裁対象を拡大し、中国で行われている人道に反する行為をやめさせるよう求めています。

 

法輪功スポークスマン 張而平氏:「法輪功への弾圧は十年以上続いており、そのやり方は非常に残酷です。法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出する行為に関与した者は、人類に反する罪を犯しています。我々は、今後この制裁リストがさらに拡大されることを願ってます。そしてもしこうした実質的な制裁が法輪功やその他の信仰団体の弾圧に関与した者、そして人権侵害に関与した者たちに下されるなら、その意義はさらに広いものとなるでしょう。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/12/22/a1356021.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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