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辛亥革命百周年 革命を恐れる共産党

2011年10月10日
 
【新唐人2011年10月10日付ニュース】中国大陸で清朝が倒された辛亥革命から10日で100年。革命を主導した孫文は、中国大陸からも台湾からも「国父」として敬愛を受けています。しかし今年、中国共産党は「革命」の二文字に神経を尖らせています。一体なぜなのでしょうか。
 
今年は「中華民国建国100周年」。台湾では連日祝賀イベントで沸く一方、中国大陸では控えめで、「革命」が敏感なキーワードにすらなっています。
 
アメリカ合衆国議会議事堂でも、辛亥革命から100年の歴史を振り返る研究討論会が行われていました。
 
中国の有名な民主活動家、魏京生氏は、共産党は辛亥革命の「革命」の二文字を恐れていると指摘。そこで今年は辛亥革命から100周年にもかかわらず、一転して、イベントを控えたのだと分析します。
 
中国の民主活動家 魏京生氏
「毎年 大陸でも台湾でも、辛亥革命を祝うのは恒例でした。盛大に祝って歴史を振り返りました。孫文が革命の志士を率いて、蜂起を重ね、犠牲になることも恐れず、アジア初の共和国を建国したなど」
 
歴史は再び転換点に差し掛かったと続けます。辛亥革命をはぐくんだ土壌が今の中国にもあり、民衆の革命意識がいったん目覚めれば、中国は大きく変わると分析します。
 
アメリカ・ジョージ・メイソン大学の章天亮客員教授も、中国共産党に辛亥革命を祝う勇気はないと指摘。共産党の腐敗は、清朝に劣らぬ深刻さで、辛亥革命を祝えば、民衆の革命意識を目覚めさせてしまうといいます。
 
 
米ジョージ・メイソン大学 章天亮客員教授
「今年 中東と北アフリカでは民主革命が花開きました。ここから2つのことが分かります。中東の民主革命だけでなく、80年代末から90年代初期にかけて、ソ連崩壊と東欧民主化がありました。非常に顕著な特徴は民衆が共産党を見限ったことです。民衆は独裁者も見限りました。この意識が社会で広まったからこそ、独裁者が失脚したのです
だから民衆は街に繰り出し、多くの犠牲を払ったのです」
 
中国各地で広がる強制立ち退きの悲劇。その被害者の一人、葛(かつ)さんは辛亥革命の理念は台湾にしか引き継がれていないと述べます。
 
中国当局による立ち退き被害者 葛麗芳さん
「辛亥革命で得たわずかな収穫は台湾の中華民国政府だけです。その執政理念とは天下は大衆のもので人民が最大である。台湾民国国民は憲政民主に守られて、幸せで豊かな生活を送り、選挙権と政府を監督する権利を持ち、制度のもたらす恐怖もありません。
憲政と独裁、三民主義と共産主義、どちらがよいのかは一目瞭然です」
 
貧富の格差が生み出した社会問題を前に、現行の体制に不満を募らせている中国人。行動で抗議し始めた人々は、真の自由と民主が中国にもたらされることを願っているとの声も聞かれました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
【禁闻】辛亥革命与共产革命.html
 

 

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