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ロシア大統領顧問「中国の脱退運動」に着目

2012年01月18日

【新唐人日本2012年1月19日付ニュース】ロシア大統領の元経済顧問アンドレイ・イラリオノフ氏は1日、エコー・モスクワラジオ局番組に出演し、所属の研究所が選んだ2011年における世界の十大事件を発表しました。イラリオノフ氏は、中国で巻き起こっている1億人の共産党脱退ブームを2011年の3大事件の一つに挙げました。
 
経済学者のアンドレイ・イラリオノフ氏は、政治家、戦略アナリストでもあり、ロシア経済分析研究所の創設者でもあります。2000年から2005年までは、プーチン前大統領の経済顧問を務めました。
 
後に、イラリオノフ氏はプーチン元大統領および与党の独裁を公に批判するようになり、現在はその他ロシア党の国民議会議員を務め、ロシアでも影響力を持っています。
 
エコー・モスクワは、旧ソ連時代の初の独立ラジオ局で、現在はロシア唯一の政論性の民間ラジオ局です。
 
イラリオノフ氏は1月1日の番組で、最新の研究結果を発表し、2011年の重大出来事を総括しました。
 
“世界で発生した事件を述べましょう。三つの重要な出来事を取り上げる必要があります。一つ目は、「アラブの春」。二つ目は、「欧州債務危機」。これは欧州全体に影響する巨大危機です。経済、政治、社会の危機を含むこの危機は、欧州全体の構造の危機かもしれません。もう一つは、中国の共産党脱退ブームです。”
 
ロシア経済学者 アンドレイ・イラリオノフ氏
「世界で発生した事件を述べましょう。三つの重要な出来事を取り上げる必要があります。一つ目は “アラブの春”二つ目は “欧州債務危機”、これは欧州全体に影響する巨大危機です。経済 政治 社会の危機を含むこの危機は欧州全体の構造の危機かもしれません。もう一つは中国の“共産党脱退ブーム”です」
 
イラリオノフ氏はとりわけ、中国の脱退ブームに着目し、その規模や世界における中国の重要性、および市民の思想の自由にもたらす意義から、2011年の最も重大な出来事の一つであると指摘しました。
 
 “目下、すでに1億人の中国人が共産党から脱退しています。注意を促したいのは、7年前の2004年、『九評共産党』が出版され、
中国共産党およびその関連組織からの脱退ブームの引き金となりました。“
 
ロシア経済学者 アンドレイ・イラリオノフ氏
「目下すでに1億人が中国共産党から脱退しています。注意を促したいのは7年前の2004年 書籍『九評共産党』が出版され、この本は 中共およびその関連組織からの脱退ブームの引き金となりました」
 
“世界共産党脱退サービスセンター”の易主席は、脱退の波は平和的に中国共産党の組織を解体しつつあり、イラリオノフ氏の評価は中国の脱退ブームが世界にもたらす影響が日に日に増している事を示すと述べます。
 
世界共産党脱退サービスセンター 易蓉主席
「彼の判断は正しいです。1億人の脱退は確かに重大事件です。中国だけでなく世界にもたらす、影響も莫大です。中国は世界最後の 最大の共産独裁国家で、共産党のいない中国は世界の平和に取って、大変重要なことです。世界の構造を変えるでしょう。そのため2011年の重大ニュースであり、近い将来 影響は更に大きくなるでしょう」
 
2011年12月25日は、旧ソ連が崩壊して20周年になる日です。旧ソ連でも崩壊前夜、大規模な脱退運動が巻き起こり、共産党党員2000万人のうち、420万人が脱退 。
 
中国経済体制改革研究所の元主任、程暁農さんは、ソビエトの崩壊も脱退運動から始まったと話します。
 
中国経済体制改革研究所元主任 程暁農氏
「当時のゴルバチョフの時代すでに数百万人が脱退し、当時のソ連でも脱退ブームが出現しました。このような状況下 ゴルバチョフは政治改革の加速化を迫られました。
改革しないと民衆に捨てられつつある、この党を改革しないとまもなくさらなる党員を失い、党の存続も危うくなり、脱退によって党が亡びるのです。ソ連共産党の滅亡は、つまり脱退の時からすでに始まっていたのです」
現在、大紀元の共産党脱退サイトで共産党およびその関連組織からの脱退を表明した人数は1億1千万人に近づき、毎日6万人のペースで増え続けています。
 
“ロシアの今日は、中国の明日”。世界共産党脱退サービスセンターの2012年の新年祝辞には、こう綴られています。“共産党がなくなってこそ、新中国が生まれる。脱退した民衆が精神的自由を得た時、共産党はおのずと滅びる。脱退運動はすでに中華民族復興の手段になっている。”
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

  

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