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鼠の話ー知られざる鼠の得意技とは

2012年01月30日
 
鼠の話ー知られざる鼠の得意技とは
 
 
【冒頭の詩】
尖った口に長いひげ
何でもかじり、傷つける
つぶらな瞳は光が苦手
夜出て来て盗み食い
捕まるのが怖くて
こざかしく猫に鈴をかける
身勝手で臆病、それは無理
生まれ変わっても、こそこそする
 
 
【あらすじ】
ある夜、ふと目覚めると台所から物音が……。だが、明かりをつけて見回しても何の姿も見当たらない。あきらめて床に戻り、翌日目覚めるとやはり食べられている。犯人はほかでもない鼠。夜出てきては盗み食いをしていたのだ。
 
科学技術が発展した今、万事が人間の力で解決できる。そんな思いを抱く人もいるだろう。なのに、なぜ、あれほど小さな鼠にてこずるのか?実は、鼠はとてつもなく多産なのだ。一組の鼠夫婦は、一年で276億匹も産めるのだという。道理で、人間が躍起になって退治しても一向に減らないわけだ。
 
知っているようで知らない鼠の素顔。番組ではこのほか、ビックリするような鼠の得意技もご紹介。どうぞお楽しみに。
 
 
【漢字について】
1、甲骨(こうこつ)文字:
四千年近い歴史を持つ漢字の中で、最古のものとして残っているのが甲骨文字。殷の時代、国にとって重要なことがあると、亀の甲羅や牛の骨を焼いて占った。そのひび割れで出た占いの結果は、刻して記録された。この際使われた文字が、ずばり甲骨文字。
 
2、金文(きんぶん)文字:
甲骨文字の後、つまり殷・周から秦・漢の時代まで使われた文字。青銅器に刻されたり、鋳込まれたりした。ここでの金は、青銅器を指す。当時は、官職に任命されたり、戦功を上げたりすると、それを青銅器に記録したという。
 
3、小篆(しょうてん)文字:
金文の後に誕生したのが篆書(てんしょ)。これは小篆と大篆に分かれる。秦の始皇帝は、ばらばらだった文字を統一し、標準書体を定めた。これが小篆だ。
 
4、楷書(かいしょ):
南北朝から隋唐の時代にかけて標準となった書体。漢の時代まで使われた隷書から発展したもの。
 

 

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