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謎めいた王立軍の「現場心理研究センター」

2012年04月28日

【新唐人日本2012年4月29日付ニュース】重慶市元副市長兼公安局長の王立軍は、遼寧省錦州市で公安局長を務めた期間中、国際的な研究機構・「錦州市公安局現場心理研究センター」を設立ました。普通の警官にすぎなかった王立軍はこの研究センターを通じ、教授、研究員、著名医学専門家の肩書きを得て、臓器移植に関する学術論文まで発表。その後、薄煕来によって抜擢され、重慶に突然姿を現します。一方、この研究センターも王立軍と共に重慶に移され、西南大学で姿を現します。しかし、王立軍の失脚と共に、この巨大な研究センターも姿を消し、疑惑を残しました。センターの研究員は一体どこに行ったのか。彼らは一体何を研究していたのか、背後の黒幕は誰なのか。報道をご覧ください。

中国政府系のサイトによると、錦州市公安局現場心理研究センターは公安部門唯一の現場心理研究センターで、中国国内十数の大学や世界十数カ国と共同研究開発を行い、解剖や臓器移植など、広い分野にわたる研究を行っていたそうです。

しかし、研究センターの公式サイトに入ると、全く関係のない広告が表示されます。記者が何度も電話をかけましたが、電話に出る人はいませんでした。後に、錦州市公安局から答えが見つかりました。

2006年、北京にある共産党青年団傘下の「中国光華科学技術基金会」が錦州市公安局現場心理研究センターにいわゆる「特別貢献賞」を授与し、当センターの薬物注射後の臓器移植実験の研究結果を奨励し、研究資金として200万元を援助しました。

授賞式で王立軍は、研究センターでは臓器移植のための臓器を提供しているともらしました。

王立軍は2003年より錦州市公安局長に就任し、受賞した2006年のまではわずか2年の期間です。彼は無意識のうちに、この2年間で数千例の臓器摘出を行い、しかも生きた死刑囚からの臓器であることを漏らしました。

では、地方都市の公安局長に過ぎない王立軍が、どこからこれだけの死刑囚を見つけて来たのでしょうか。

法学者の趙さんによると、中国の死刑囚は毎年5千人未満で、その臓器を使用するには司法、病院、死刑囚およびその家族の同意が必要だそうです。王立軍は2年間のうちに数千例の臓器移植を行いましたが、中国でこれができるのはゲシュタポ式組織・「610弁公室」しかありません。

法学者 趙遠民さん
「中国の死刑囚は毎年5千人未満で、その臓器を使用するには司法、病院です。死刑囚およびその家族の同意が必要。王は2年間で数千例の臓器移植を実施しました、これができるのはゲシュタポ式組織・『610弁公室』しかありません」

法学者 趙遠民さん
「江沢民の法輪功への弾圧開始後、拷問で死んでも自殺扱いです。臓器の出所は大部分が法輪功学習者からであると推測できます。つまり彼らが臓器移植手術と移植研究を行う過程で、大勢の法輪功学習者を虐殺したからこそ、この方面の研究において進展が見られたのでしょう」

王立軍が重慶に転勤後、重慶の西南大学には「重慶市公安局現場心理学研究センター」が設立されました。王立軍はここの責任者を務め、博士課程の指導教師に昇進。去年9月から募集が始まり、今年9月に開講の予定でした。

王立軍の失脚と共に、この研究センターの過去の情報はほとんど削除されました。では、受験生には誰が責任を持つのでしょうか。

記者は、西南大学法学院の大学院の募集担当の職員に今年の募集状況を尋ねましたが、はっきりした答えは得られませんでした。

西南大学法学院大学院職員 周さん
「貴方に告げても何もなりません。来年は募集するかどうかわかりません」

記者
「このセンターの責任者の王立軍がいないと、授業は誰が担当しますか」

西南大学法学院大学院職員 周さん
「大学側が段取りします。事件についは我々も仕方ありません」

時事評論家・邢天行さんは疑問を投げかけます。王立軍と盛衰を共にしてきたこの研究センターには、なぞが多すぎます。普通の警官にすぎない王立軍にこれだけの権限を与えたのは、一体誰なのでしょうか。

法学者 趙遠民さん
「法輪功に対する弾圧、破壊、打撃を与える事においては、上から下まで資金の出所から物資の使用しました。人力の配備、各段階の審査など全てにおいて青信号です」

「法輪功迫害追跡国際組織」によると、王立軍のこの研究センターでは生きた人から臓器を摘出し、研究に使っていましたが、そのほとんどは法輪功学習者だそうです。当組織の公式サイトでは、生きた女性法輪功学習者からの臓器摘出を現場で目撃した警察関係者の肉声の証言を聞く事ができます。

新唐人テレビがお伝えしました。


http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/04/25/atext691637.html.(中国語)


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