HOME > ニュースページ > 社会 > 詳細

一人っ子政策の名の下 殺された胎児3億人

2012年06月19日
【新唐人2012年6月20日付ニュース】1970年代に始まった中国の一人っ子政策。最近、一人っ子政策の実施によって各地で行われてきた人工流産の件数が明らかになりました。一方、専門家は地方の一人っ子政策部門は計画生育政策に寄生しているだけで、真の抑制作用は働いていないと指摘します。
 
陝西省の妊婦と強制堕胎された7ヶ月の胎児の写真がネットに掲載され、計画生育政策―いわゆる一人っ子政策部門の非人道的な作法に対する議論が沸きあがっています。
 
「当代中国研究」編集長 程暁農さん
「私の見方は、計画生育委員会は一種の体制として計画生育制度に寄生しています。農村の多子家庭を搾取して成り立っています。真の人口抑制 生育抑制を推進するのではなく、その役割はひどいものです。中共政府もはっきりと分かっていながら、彼らは中共の官僚なので、共産党はそれを動かそうとしません」
 
14日、中国青年政治学院の楊支柱副教授がブログに“2010年中国衛生統計年鑑”を掲載。この年鑑によると、1971年から2009年までの間、中国で実施された人工流産、つまり強制堕胎は3億2250例に上ります。
 
楊さんによると、このデータには個人診療所などで毎年行う150万例の薬物流産は含まれていないそうです。
 
少子化が進む多くの国では、子供が生まれると優遇政策を享受できます。一方、一人っ子政策を40年以上実施している中国では、未だに数多くの問題が存在します。
 
経済学者の程さんは、中国当局は人口をごまかしている指摘。10年前の日本のある調査によると、中国人口は16億人に達しています。また、都市部では一人っ子政策がほぼ実現できているものの、農村部ではほとんど実現できていないと指摘します。
 
「当代中国研究」編集長 程暁農さん
「この問題の根源は、中共農村末端の生育部門は堕胎に頼っています。彼らは多生、多育を真に制止せず、妊娠して出産を控えたときになって動き始めるのです。強制堕胎または生れた後に罰金を取ります。これで収入になるわけです。罰金が払えない、また1人以上の子供がいる場合は、このような極端な恐怖措置をとります」
 
中国の一人っ子政策は1971年に試験的に始まり、1973年には中国のほとんどの地方で推進され、現在に至っています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/蒋)
 

トップページへ