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中国国防部長がインドパイロットに贈賄

2012年09月08日
【新唐人2012年9月9日付ニュース】中国の梁光烈国防部長がインド訪問の期間中、現金を包んだ封筒をインドのパイロットに渡した事が明らかになり、インドで波紋を広げています。インドメディアは“外交失態”だと非難しています。
 
インドメディアによると、9月3日、梁光烈国防部長が飛行機でインドのボンベイからニューデリーに向かった際、インド人のパイロット二人にそれぞれ10万ルピー、日本円でおよそ14万円を入れた封筒を渡しました。困ったパイロットが上司にこのことを報告。インドでは公務員の金銭の受け取りは法律で禁止されているため、梁部長が渡したお金はインドの国庫に納められたそうです。
 
報道はまた、元インド外務次長(JC Sharma)の話を引用し、“このようなことは極めて不適切で、現金を送るのは外交慣例に反する”と指摘しました。
 
インド空軍の元副司令官も、40年あまりの軍人生活の中で、このようなことは前代未聞だと示しました。
 
インドの新聞 “Mail Today”も第一面記事にこの事件を掲載し、一連の汚職腐敗スキャンダルがインドの国際イメージを傷つけているとき、このような外交失態はインドの官僚を驚かせた、中国側が外交礼儀を知らないはずはないが、このようなやり方には何かの目的が隠されているかもしれないと報じました。
 
一方、中国外務省の洪磊報道官はこの事件にたいし、“知らない”とコメントしました。
 
中国のネットユーザーはこう嘲ります。“外国にまで行って恥をかくのか。贈賄収賄の悪習を外国でまで発揚するとは、恐るべし”
 
時事評論家の汪さんは、事件は共産党官僚の無知と汚職腐敗の深刻さを映し出していると示します。
 
時事評論家 汪北稷さん
「中共の軍内部では長期にわたって、政界よりも深刻な汚職腐敗、官職の売買などが横行しています。梁光烈は共産党体制の金銭に対するあやふやな概念をインドの軍にもって行き、外交上の礼儀を失いました。ここから中共官僚の無知と中共軍隊官僚の汚職腐敗の程度が伺えます」
 
外部の観察によると、国防部長兼中央軍委員会を務める梁光烈氏は、薄熙来事件後ずっと不利な立場に置かれ、胡錦涛主席からも圧力が加わり、事実上飾り物にすぎない立場になっているそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

(翻訳/坂本 ナレーター/岡崎 映像編集/工)

 

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