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【時事コント】愛国露天商

2012年10月07日
時事コント 愛国露天商
 
いらっしゃい! トマトに胡瓜いかが?「大陸に草が生えなくても釣魚島を取り戻すぞ」。胡瓜にトマト、無農薬、見てちょうだい。胡瓜いかがですか?
 
「中華大地の至る所に墓が増えても日本人を皆殺しにするぞ」。1斤(500g)いくら?
 
「釣魚島は中国のものだ」。8元。
 
「打倒小日本」。高すぎるね、負けてよ。
 
「東京都を血の海にする」。これ以上は無理です。農薬のコストも回収できない。
 
「富士山を踏んづけて平らにする」。先、無農薬って言ってなかった?
 
へへ、口を滑らせました。「日本製品ボイコット」。あのね、お姉さん、農薬を使ったとしても日本製だから無毒で副作用なし、それに美容にもいいですよ。
 
「国の恥辱を忘れない」。本当?2本ちょうだい。
 
どうも!「我を犯す者は皆殺しにする」。秤にかけるからね。胡瓜2本で、ちょうど20元。
 
「命がけで十八大を守る」。18元しかないから、2元は負けて。ありがとう。
 
「理性的に愛国」。共に抗日することを考えて仕方ないな。お気をつけて。また来てください。
 
「打倒売国奴」。うまい汁を吸いあがって・・・何モノだ。いらっしゃい!新鮮な胡瓜にトマト、「大陸に草が生えなくても釣魚島を取り戻すぞ」。胡瓜にトマト、中国初の空母が就役した。中華民族がいじめられる日はもう戻ってこない。いらっしゃい! 新しく「就役」した胡瓜とトマト。
 
え?今なんて言った?新しく「就役」した胡瓜とトマト?
 
いいえ、私が言ったのは新しく「就役」した釣魚島。この口は、まったく・・・。新しく就役した空母のことですよ。我々の初めての空母が使えるようになりました。人心を奮い立たせることでしょう。
 
ああ、「ワリャーグ号」のこと?
 
今は「ワリャーグ号」といわないで、「遼寧号」と言うんですよ。
 
知っているよ。現在の名前は「遼寧号」だけど、前の名前は「ワリャーグ号」、幼名は「裸奔号」、芸名は「海底捞(海底から引き上げる)号」
 
博識ですね。とにかく、我ら初の空母なんだから。一隻目ができると、次は2隻目。その次は3隻目、3隻目の次は…
 
3隻目で終わり。4隻目はないよ。
 
なんで?
 
考えてみて。1隻目の名前は「遼寧号」。多分2隻目の名前は「商務部号」。3隻目は「重慶号」。結果、重慶で米国空母に出くわし沈没した。4隻目なんてあり得る?
 
うん?遼寧、商務部、重慶、沈んだ?「瓜瓜」君の親父のことだね。
 
いいよ。我々庶民は空母とか「瓜瓜」君の親父とか興味ない、自分の「瓜」たちをよく見とけよ。この胡瓜、いくら?
 
1斤8元。でもね、国家の興亡は庶民にも責務がある。なんと言っても、あれはわが国初の空母なんだから。つまり、我々は台頭したということ。もう誰も敢えていじめはできないよ。
 
三流国家が廃棄した船を十数年もいじって、ペンキを2回塗りなおして、ちょっと内装を変えただけで、艦載武器もなければ艦載機もない、ただのバカデカイ遊覧船だよ。それで誰を威嚇できるか?
 
愛国心の全くない人だね。たとえ艦載武器がなくても、たとえ艦載機がなくても、それでも空母じゃないかよ。勇敢なわが海軍兵士たちが上でガチョウ足行進するだけで、布団を豆腐のような真四角に畳むだけで、敵は噂を聞いただけで肝をつぶす。
 
もしそうなったら「遼寧号」の名前を「盤錦号」に変えるべきだね。6発で農民を射殺したあの盤錦の警察・張研を艦長に任命したほうが敵の肝をつぶす事ができる。
 
あなた、「大陸に草が生えなくても空母の宝は必要だ」
 
確かに「宝」だね。しかも1つだけではない。
 
1つだけではない?どういうこと?
 
最近流行っている「対聯」を知らない?上聯は「艦載機のない空母は釣魚島だ」、下聯は「点火しても飛ばないロケットは爆竹だ」、中央は「二つの活きた宝」
 
あなた、中朝両国を中傷しているのか?この売国奴め!
 
今時珍しい愛国露天商だな。毎日城管から逃げ回りながら、物を売って生計を立てるのも大変なはずなのに、国のことにまで関心を払うなんて、大したことだ。こうしよう。このトマトと胡瓜 全部もらうから、早くお家に帰りなさい。
 
本当?
 
ええ、いくらか計算して。
 
だから、「中華大地の至る所に墓が増えてもいい人には出会える」ものだね。そのいい人に俺が出会えるなんて。兄さん、来る前に計算済みだから、全部売ったら、270元になるはず。胡瓜2本を20元で売ったから250元でいいです。
 
250?いいとも。
 
城管が来たぞ。
 
大変だ、城管が来た。
 
ちょっと、日本鬼子も怖くないのに城管が怖いのかよ。
 
それは違う。日本鬼子は遠くにいるけど、城管は来るといったらすぐ来るから。でもね、「城管に追いかけられても釣魚島を取り戻すぞ」
 
(翻訳/坂本 映像編集/工)
 

  

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