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【マイクロニュース】胡錦涛主席「完全引退」の内幕

2012年11月17日

 【新唐人2012年11月18日付ニュース】中共第1回中央委員会全体会議の後、胡錦涛が完全引退し、青年団派の李源潮と汪洋は常務委員になれませんでした。どういうことでしょうか、本日のマイクロニュースです。

 
微博によると、胡錦涛が「完全引退」を決めたのは11月11日だそうです。中共上層部の内部会議で、胡氏は総書記と軍事委員会主席の職からの引退を決めたと話したそうです。交換条件は「中共の元老たちが政治に関与しない」ということでした。会議では習近平氏が引き止めたそうですが、胡氏は同意しなかったそうです。その後 日本メディアが中南海の江沢民事務所が十八大後なくなると報じました。
 
自分の完全引退で元老の政治への関与を止めようとするのは胡氏の片思いに過ぎません。なぜなら 江沢民と曾慶紅はかねてから信用を守らないからです。十六大の時江沢民は李瑞環に引退を勧めました。その理由を胡錦涛に権力を受継がせ、自分は引退すると言いました。しかし、江沢民は後に一転して、軍委主席に留任しました。
 
今回 青年団派の李源潮と汪洋が常務委員になれなかったのは胡錦涛のじっと我慢する性格が原因です。19大では青年団派が多数を占めてほしいと望んだからです。今回の常務委員を見ると、習近平、李克強は5人の先輩を率いる事になります。劉雲山、俞正声、張徳江、張高麗、王岐山は5年後の19大では引退します。中共党内の決まりでは、常務委員は68歳で引退しないといけません。
 
胡氏は今回希望を5年後に託しました。注意していただきたいのは政治局委員と書記処のメンバーは胡春華、汪洋、劉奇葆、趙楽際と令計画です。胡氏はこれらの後輩が19大で、引退する5人の常務委員に代わってほしいのです。江沢民派は残り少なくなりました。例えば新疆の張春賢書記。趙楽際が中央書記処に入った事は江沢民派の張春賢との中央組織部部長の争奪戦で、趙楽際が勝った事を意味します。
 
今回の常務委員の年齢構成は比較的高齢で、改革派の汪洋は当選されませんでした。胡錦涛が強調した「旗色を変えない」には習近平も賛同しました。これらは中共上層部の妥協を意味し、路線は変わらないということです。中共の「変革」の可能性はもうなくなりました。
 
胡氏は中共への情勢判断を間違っており、まだ5年はあると見ています。中共内部の研究結果では、2013年中国は経済危機に直面します。貨幣発行などの政策で、今回の危機から逃れたとしても、2016年~2017年には壊滅的な危機が到来します。中共に5年はありません。
 
廉価労働力と環境を犠牲にした中共の経済発展モデルはもう限界に来ています。什邡、啓東、鎮海での大規模集団抗議はいずれも環境破壊が原因です。中共は現有の政策下では経済成長の数値で統治の合法性を維持しようとしています。環境破壊を停止したら経済は停滞し、中共は庶民によって退陣させられます。環境破壊を続けても中共は退陣は免れません。中共の滅亡は時間の問題です。
 
インフレが深刻で分配が不公平な状況下で、「収入を倍に増やす」目標は数字のゲームに過ぎず、庶民の購買力は下がる一方で上がることはありません。真の改革とは不公平な社会利益を再分配し、権力者資本と国家資本が営利業界から退き、民に利益を譲ることです。胡氏の「旗色を変えない」によってこの可能性は断たれました。
 
常務委員の構成から見ると、張高麗は天津の火事で「安定を維持」し、張徳江、SARSと高速鉄道事故で「安定を維持」し、劉雲山はメディアを厳しく統制しています。経済改革の希望を託されていた王岐山は中央紀律委員会書記になり、腐敗問題の「安定維持」を任されました。中共は未来5年間で深刻な社会危機、経済危機、外交危機に直面しても、依然「安定維持」名目の鎮圧方針は変えないでしょう。今期の常務委員は「庶民を反抗に駆りだす」末代常務委員構成です。中共はローマニア共産党の滅亡の道を辿っています。
 
中国の庶民にとって、中共の組織からの脱退は平和的で最小代価で済む変革の道路です。早く恐怖から脱退するほど明るい未来の到来も早くなります。
 
本日のマイクロニュースはここまで。
 
 
(翻訳/坂本 映像編集/工)

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