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労働収容所SOS手紙 10年前にも欧州で発見

2013年01月12日

 【新唐人2013年1月13日付ニュース】昨年年末、アメリカで発見された中国の強制労働収容所からの助けを求める手紙は、国際メディアの注目を引き、報道が相次ぎました。一方、似たような手紙は、実は10年前にすでにヨーロッパでも発見されていました。中国の強制労働収容所は長年、このような人権迫害による強制労働で莫大な利益を貪り取っています。

 
10年前の2002年10月、オーストリアのある市民が購入したナプキンリングから、中国広東省広州槎頭(さとう)女子労働収容所からの助けを求める手紙を発見しました。その後、この市民は手紙を地元の人権組織およびオーストリアの法輪大法協会に届けました。
 
オーストリア法輪大法協会 王勇さん
「当時この手紙を受け取ったときは本当に心が重かったです。オーストリアと中国間の遠い空間が、一気になくなったようで、中国での深刻な迫害を感じ取ることができました」
 
このナプキンリングはオーストリアのEduscho社の商品で、インターネット通信販売サイトeBay(イーベイ)で今でも販売されています。
 
オーストリア法輪大法協会 王勇さん
「アムネスティの調査によると、Eduscho社のドイツの本社Tchiboも、同一期間中に中国の刑務所からの法輪功弟子の助けを求める手紙を発見したそうです」
 
かつて同じ広州槎頭女子労働収容所に監禁され、迫害を受けた謝焱さん。数年前にオーストラリアのシドニーに逃れました。謝さんによると、自身もこのようは手紙を書いた事があるそうです。
 
豪州の法輪功学習者 謝焱さん
「10年前、広州で法輪功修煉を理由に不法に監禁されていたとき、私も助けを求める手紙を書き、強制労働製品の中に入れ、国際社会の関心と支持を望んでいました」
 
広州市民の汪宇清さんも法輪功の修煉を放棄しなかったとして、同じ労働所に2年間監禁されました。後に紆余曲折を経て中国を離れ、国連の庇護を得ました。
 
法輪功学習者 汪宇清さん
「私の記憶では、ある日、ある学習者から英語のメモを書いて、製品の中に入れるつもりだと聞きました。これを聞いて私は彼女を心配しました。一旦メモのことが発覚すると、その結果は想像もできないからです。彼女はこのような行動で、誰かがこの製品を買い、このことを国際社会に暴露することを望んでいました」
 
この広州槎頭労働収容所からの手紙によると、収容所では法輪功学習者の信念を放棄させるために様々な暴行を加えると同時に、家族にも連絡を取らせないそうです。アメリカの中国問題専門家・イーサン・ガッドマン氏は、中国の労働収容所の中で法輪功学習者が占める割合は15%から20%に達すると推測しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 
 

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